「玄関とリビングがそれぞれ2つあるのが当たり前」豪邸は設計の段階からパーティ仕様
ホームパーティを頻繁に開催する人の家は、玄関とリビングがそれぞれ2つあるのが当たり前で、家族用と来客用に分けている。こうした豪邸は設計の段階からパーティ仕様にしているとのこと。
「近隣の方々と一緒にパーティをすることはそれほどなくて、たとえば子供のママ友だったり、ヨガやお花の教室で知り合った奥様たちなど、知り合いを呼ぶことが多いですね。慣れていないと、どんな服装をしていけばいいのか困るし、ドレスを着てひとりだけ浮いても……と、最初は戸惑うかもしれません。
そんな場合もほかの参加者たちとコミュニケーションを図って、派手すぎず地味すぎずが大切です。呼ばれるのは嬉しいんですが、それはそれでいろんな悩みがあるんです。特に奥様方の場合にはね」(同前)
百貨店で買えるお土産は“失格”
六麓荘に引っ越ししてきたら、近隣への御挨拶は欠かせない。手土産にも相当気を遣っているようだ。
関西で喜ばれるお土産といえば、神戸では御影の「ケーニヒスクローネ」の洋菓子や同じく神戸の「ユーハイム」のバウムクーヘン、「神戸凮月堂」のゴーフル、それに忘れてはならない芦屋の洋菓子店「アンリ・シャルパンティエ」という。
ただし、いくら美味しくても、六麓荘住民は「ある事柄を大切にする」と女性住民が打ち明ける。
それは、百貨店の中に入っている店かどうかだ。
「関西の百貨店で買えるから偉いんちゃいますよ。その逆です。百貨店に入ると全国誰でも気軽に買えるじゃないですか。だからこそ、その店でしか買えないものに興味を惹かれるんです。芦屋で美味しい洋菓子店があったとしましょう。それが話題となり、百貨店にも出店。そうなるともうオシマイ。お土産の価値が下がるんです。ここに皆さん、気を遣ってはります(笑)」
百貨店に出店するようになったら、六麓荘住民から見向きもされなくなる。つまり、百貨店で買える前出のお土産はすべて“失格”というわけだ。
阪神芦屋駅前にある「アンリ・シャルパンティエ」は、古くから六麓荘では定番のお菓子だったが、今や全国どこでも食べられるようになった。残念ながら、芦屋マダムのラインナップからはこぼれつつある。
