そして12月。8カ月間にわたったツアーの最終公演は7日のアラブ首長国連合だったが、その一つ手前が3日の埼玉スーパーアリーナでの日本公演だった。このコンサートの翌日にケイティとトルドーは岸田夫妻を訪れたのだった。
ケイティの今回のツアーは24カ国91公演。ビルボード誌はチケットの売上総数110万枚、金額にして8,000万ドル(約124.5億円)以上とリポートしている。まさにスーパースターなのだ。
ジャスティン・トルドーは2015年にカナダ首相となり、10年間その座にあった。しかしカナダの政局は昨年、大いに揺れ、トルドーは今年3月に首相を辞任している。私生活ではソフィ・グレゴアールと2005年に結婚し、現在18歳、16歳、10歳の3人の子供がいるが、2人は2023年に別居。その時点でソフィはカナダのファーストレディの地位を離れ、トルドーは“独身”の首相となった。ただし離婚は今も正式には成立していない。
オーランド・ブルームとの破局からひと月後の出会い
ケイティは2010年にイギリスの破天荒な俳優/コメディアンのラッセル・ブランドと結婚するも2年で破局。2016年より、やはりイギリスの俳優で、『ホビット』などで知られるオーランド・ブルームとパートナーとなり、現在5歳の女児がいる。しかし2人は今年6月に別離が報じられたところだった。そこからわずか1カ月後にケイティとトルドーは犬を連れての散歩をパパラッチされたことになる。
トルドーの離婚は法的には成立していないものの、2人とも実質的にはシングル。かつトルドーは10年間の首相生活を終えてのリラックス期であり、心身ともに極度に消耗するであろう長期世界ツアー中のケイティのよき支えになっていたようにみえる。自身は政界を引退した身でありながら、世界的なスーパースターとしてスポットライトを浴び続けるケイティに嫉妬せず、かつ関係性を楽しめるのはトルドーの人生経験からくる、安定した自己肯定感が理由なのかもしれない。ちなみにトルドーは若くみえるが53歳である。
ジャスティン・トルドーの父、ピエール・トルドーもかつてカナダの首相だった。1968年から1984年まで、途中9カ月間を除く通算15年間の長きにわたってカナダを率いた。ジャスティンは父が首相だった1971年のクリスマスの日に生まれているが、父がジャスティンの母マーガレットと結婚したのは同年の3月だった。

