2025年1月に日本で公開され大ヒットを記録した香港映画『トワイライト・ウォリアーズ 決戦! 九龍城砦』。数奇な運命をたどる主人公・陳洛軍(チャン・ロッグワン)を演じたレイモンド・ラム(林峯)さんは多くの人の心を鷲掴みにし、ファンの間では“レイラムさん”の愛称で親しまれています。

 そんなレイモンドさんに120分の独占インタビューを敢行! 『トワイライト・ウォリアーズ』への思いから、プライベートでの来日まで、知られざる“素顔”に迫りました。

『週刊文春WOMAN 2026創刊7周年記念号』より、一部を抜粋の上ご紹介します。

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『トワイライト・ウォリアーズ』が大ヒット

――日本における『トワイライト・ウォリアーズ 決戦! 九龍城砦』のヒットをどのように受け止められていますか?

 共演者もスタッフも、いまだに「なぜ?」と不思議がっていますが、こんな香港のローカルな作品を支持してくださった日本の観客のみなさんには、心から感謝しています。

 日本のコミックやアニメが大好きな私としては、今回の映画は原作の小説や漫画の影響を受けつつも、それぞれのキャラクターが本当に上手く作り上げられていたからではないかと解釈しています。あとは、登場人物が男性ばかりだったことも大きいと思います。男気溢れるイメージがみなさんに刺さったんじゃないかと。本当にありがとうございました!

――2025年2月には、大ヒット記念来日舞台挨拶を行いましたが、そのときの印象的なエピソードは?

 みなさんが熱狂的に迎えてくださり、とても感動しました。また、舞台挨拶後に控室で、ソイ・チェン監督とキャストたちで、ラーメンを食べたことも忘れられません。その日はやるべきことがたくさんあって、ゆっくり食事をする時間もなかったんです。すぐに食べられるラーメンを頼んだのですが、温かくてとても美味しかったです。私は日本食が大好きで、週に一回、お寿司屋さんの「(日本語で)おまかせ」を食べに行かないとダメなんです(笑)。職人さんの「おまかせ」メニューは香港で流行っているんですよ。

――漫画版の長髪とは大きく異なる、映画版オリジナルとなる坊主頭の陳洛軍のヴィジュアルについて、最初どのように思いましたか?

 原作の小説がコミックとなり、そして映画化される過程で、キャラの設定や背景もいろいろ変化しています。私としては、役作りはソイ・チェン監督に“おまかせ”だったので、「難民という設定なので、坊主頭にしてほしい」と言われ、すぐに「分かりました」と答えました。役作りは脚本に合わせることがベストだと思っているので、何の違和感もありませんでした。