――この映画でレイモンドさんを知った方々の中には、劇中のワイルドな陳洛軍と、普段のマイルドなレイモンドさんを同一人物だと思えない人もいるようです。
その反応は俳優にとって、とてもありがたいです。役作りはそれぞれの作品に合わせていくことがベストですし、俳優ならそれぞれの作品で異なるイメージを残してみたいと願うもの。私自身もいろいろ試行錯誤をしながら、気合いを入れて役作りをしましたから、とても嬉しいです。
――日本のファンの間では、陳洛軍は愛らしいルックスなのに戦闘能力が高いことなどから、香港でも流行っているキャラクター「ちいかわ」に似ているという声もあります。また、ご自身が「レイラム」の愛称で呼ばれていることは知っていますか?
(日本語で)ちいかわ?? レイラム?? ぜんぜん知りませんでしたが、そのような愛称で呼んでいただき、日本のファンのみなさんに愛されることは、とても光栄なことだと思います。でも、私って、そんなに可愛らしいですか?(笑)
――レイモンドさんの俳優としてのキャリアにおいて、『トワイライト・ウォリアーズ』はどのような作品になったといえますか?
私のキャリアの中では、間違いなく代表作になったと思います。私だけじゃなく、ほかの俳優たち、特に「城寨四少(九龍城砦の4人組)」を演じた俳優にとって、このような素晴らしい作品に参加できたことは、本当に光栄なことでした。そして、日本を含む世界中で公開され、これまでの作品以上に多くの方に注目されたことも大きいです。
――そんな「城寨四少」を一緒に演じられたのがテレンス・ラウさん、ジャーマン・チョンさん、トニー・ウーさん。最年長であるレイモンドさんから見た彼らの印象は?
ソイ・チェン監督から、最初に「兄弟っぽい感じを違和感なく出してほしい」と言われたんです。とはいえ、テレンスは完璧なイケメンで、茶髪のトニーはやんちゃなイメージで、冗談好きな面白キャラ。そして、ジャーマンは筋肉マッチョなキャラで、一緒にいると安心感があるというように、みんな個性がバラバラ。でも、仕事熱心なことはみんな一緒で、役柄を通じて、本当の兄弟のように仲良くなりました。
(会話アプリ)WhatsAppでの4人だけのグループ名に「城寨残兵」と名付けたのですが、映画のラストさながらにボロボロになった兵士みたいな名称でカッコいいでしょ?(笑)
そういえば、先ほどテレンスが結婚を発表したので、おめでとうメッセージを送ったばかりです。早く彼を祝福する食事会をしないといけないね!(※インタビューは10月14日に実施)

