宮本 ガンバ大阪で監督を務めたとき、まさにそれをやろうとしたんです。試合の結果や、選手を選ぶのは監督の責任だとしても、ペナルティーエリア近くでパスかシュートかの選択は選手が責任を持って決断していかないと成長につながらない。そう選手にも話していました。指示待ちではなく、想像を広げて判断していくことで自分のキャパシティを広げていけますから。

宮本恒晴氏 ©文藝春秋

 南場 野球でもサインプレーや守備隊形のような指示はベンチに従わないとダメだけど、指示の及ばない場面でいかに考えているかはプレーに表れますからね。

ミスには「文句言いますよ」

 宮本 周りの人の顔色をうかがうのではなく、責任もあるけれど自分で面白がりながら判断してもらいたい。うまくいったら自信になるし、失敗してもまた考え直して、チャレンジすればいい。

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 監督時代は、ミスをした選手に対して、どこで注意するかについても気を付けていました。その選手だけに指摘するか、あえて他の選手の前で伝えるか。状況に応じて使い分けていました。南場さんはミスをした人にどう接してきましたか?

 南場 私の場合は、けっこう文句を言いますよ。聖母マリアじゃないですから。でも、𠮟るというよりは抗議かな。「困る~! どうしてやらなかったの~」って(笑)。DeNAはヒエラルキーがない組織だから割と対等の立場で言いますね。逆に私がミスをしたら“許してください”って、ちっちゃくなっています。

南場氏がオーナーを務める横浜DeNAベイスターズは、2024年に26年ぶりの日本一に輝いた Ⓒ時事通信社

 宮本 南場さんが怒られちゃうんですか?

 南場 みなさん大人なので、小さくなっていると「しょうがないよ、南場さん」とは言ってもらえますが……。人がミスしたとき、私はガーッと文句が出ちゃうけど、5分経ったら「言い過ぎました。ごめんなさい」って反省することも多い。そんなことにならない宮本さんは立派ですよ。

この続きでは、「組織として重視していること」を南場智子さんが語っています〉

※本記事の全文(約8300字)は、月刊文藝春秋のウェブメディア「文藝春秋PLUS」と「文藝春秋」2026年1月号に掲載されています(南場智子×宮本恒靖「南場さん、現場のミスはどう注意しますか」)。全文では下記の内容をお読みいただけます。

・馬鹿と思われるぐらい繰り返す
・女性登用=多様性なのか
・「大きな賭けに出ます」

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出典元

文藝春秋

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