2011年、米オクラホマ州で発見された2つのスポーツバッグ。その中に詰められていたのは、19歳の若い女性のバラバラ遺体だった。被害者の体内からは大量の薬物が検出され、背後には人身売買組織の存在も浮上する。しかし……。

 世界中のコールドケースを取り上げた文庫『読んで震えろ! 世界の未解決ミステリー』(鉄人社)から、その全貌を紹介する。(全2回の1回目/後編を読む

写真はイメージ ©getty

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バッグから見つかったバラバラ遺体

 2011年10月13日、米オクラホマ州ベサニーの食料品店裏の敷地で、2つのスポーツバッグの中からバラバラに切断された遺体が発見された。警察が身元を確認したところ、数日前から行方不明になっている女性カリーナ・サウンダース(当時19歳)と判明。いったい、彼女の身に何が起きたのか。

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 同州マスタング出身のカリーナは高校時代、英単語の綴りの正確さを競うスペリング大会で3年連続優勝、地域の数学コンテストでも上位に名を連ねる優秀な女性だった。が、高校卒業後、一人暮らしを始めてから道を踏み外し違法薬物の依存症に。その後、家族の助けとリハビリセンター通いでドラッグ中毒からの脱却に成功したかに思われたが、2011年9月28日、突如彼女は行方不明になってしまう。

 この日の昼間、カリーナは従姉妹とレストランでランチを共にした。食事が終わり従姉妹は店を出たものの、カリーナは知り合いの44歳の男性に会うと言い店に留まる。2人の正確な関係はわかっていないが、後の周囲の証言によれば、男性はカリーナを売春婦、もしくはアダルトビデオの女優として売り出そうとしていたマネージャー的な役割だったのではないかという。

 同日夜、カリーナはSNSに「みんな、今夜は何をしてるの?」と投稿、これを最後に失踪する。