さらには、今回の事件をも“消費”するかのような書き込みも見つかった。

〈栃木オナペ晒し♡〉

 こう題されたスレッドに、事件を伝える報道記事のURLが貼られる。

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〈どこだ!?〉

 高校名を探るような書き込みに対し、別の人間が〈宇工(宇都宮工業高校の略称)ぽいようですね〉と応答すると、最初に書き込んだ人物はこう反応した。

〈どんな子が撮られたんだろ♡♡〉

 このスレッド上の別の会話では、栃木県内の高校の制服を着た女性の盗撮画像がアップされ、

〈みんなも晒してよ♡♡〉

 このように煽るような文言も書き込まれていた。

匿名掲示板内にある栃木県のスレッド

盗撮は加害者に驚くほど罪悪感がない

 盗撮事件について取材した専門家らが一様に指摘するのは、こうしたネット上のコミュニティの急激な増加だ。「今回の事件に直接関係がなくても、犯行がエスカレートする過程に影響を与えている可能性は十分にある」と口を揃える。

 なお、警察庁の調査によれば、昨年1年間で摘発された児童ポルノ事犯で、被害が判明した子どもは1265人にのぼり、そのうち184人が盗撮の被害者で、その3割弱が学校内で被害に遭っていた。

 こうした盗撮被害を減らすことは出来ないのだろうか。性障害専門医療センター(SOMEC)代表理事で精神科医の福井裕輝氏はこう語る。

「盗撮は相手に気づかれずに行う犯罪であり、加害者には驚くほど罪悪感がありません。スマホ1つで容易に始められ、加害までのハードルが低く、性犯罪のなかでも依存性が特に強い。強制わいせつなどに至らず盗撮のみを繰り返す犯罪者では、再犯率が特に高く、治療が困難になります」

 その上で、このように警鐘を鳴らす。

「加害者は、相手に被害を悟らせないまま、一方的に相手の性的な姿を記録することに優越感や征服感を覚えています。そのため、自己肯定感の低い人が多い傾向にある。盗撮だけを繰り返す人もいる一方、接触行為へと犯罪をエスカレートさせていく危険性も孕んでいるのです」(同前)

「スリルと達成感」に酔いしれ、長期間にわたり盗撮を繰り返していた古口。事件は氷山の一角に過ぎないのだ。

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 週刊文春では「変態教師撲滅キャンペーン」の取材を進めています。教員による性犯罪 などに関する情報を文春リークス(https://bunshun.jp/list/leaks)までお寄せ下さい。

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