安田会長が思う、「運の良い人/悪い人」とは?

安田 「運」というのは、麻雀で言えば「押し引き」とも言い換えられますよね。

藤田 ええ。

安田 今は攻める時、今は守る時――。この巧拙が、どの牌を切るかという以上に大きな結果の原因となり得る。麻雀はそのことを実践的に教えてくれるゲームです。これは、どんな有名な経営学のコースに行こうが、学べないものだと思います。

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「運」に左右される局面でこそ、脳髄を絞り込んで考え、思考を集中しなければいけない。なぜなら、「運」とは結果ではなく原因だから。「運」の総量は同じでも、それを使い切れる人とそうじゃない人がいる。「運の良い人」とは「運」を使い切れる人であり、「運の悪い人」は「運を使い切れない人」です。

『運』は720円(税抜)の“驚安価格”

常に自分の選択の結果にとことん向き合う

藤田 そうですね。実際、合理的に麻雀の研究をしている麻雀プロたちも、よく「この牌を切ったほうが牌効率が良い。でも、結局は7~8割は押し引きなんだ」みたいな話をしています。でも、そこで「最後は運に任せる」なんて言われると、僕なんかは「うーん」と思ってしまうんです。その「運」にどう向き合うかこそが大事なのに、と。

安田 短期的な「運」はコントロールできなくても、中長期的な「運」はコントロールできる。そのためには、その時々で最も正しい選択を取り続ける忍耐力が必要です。フォームの安定性こそが勝率を高める。時には選んだ選択肢が間違えたとしても、48対52の場面に直面した時、「52」の方を常に選べるかどうか。この紙一重の選択の積み重ねが、最終的な勝利へとつながります。

藤田 全く同感です。「運が良い時」にも「運が悪い時」にも備え、常に自分の選択の結果にとことん向き合う。麻雀では、期待値の高い選択を繰り返して結果を待つことはフラストレーションを生みます。でも、それすらも「自分の責任」と捉えることこそ、本当に「運」と向き合う姿勢とも言えそうですね。

2人は別れ際に「また麻雀をやりましょう」と交わした

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