「時代は変わり、テレビを取り巻く環境も大きく変化する中で、現代の子供たちの心を掴むヒーローを生み出せるのか。東映は新たな局面を迎えています」

 こう語るのは、制作会社社員である。

『ナンバーワン戦隊ゴジュウジャー』

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約50年の人気シリーズ「スーパー戦隊」が終了した経緯

 テレビ朝日が現在放送中の「ナンバーワン戦隊ゴジュウジャー」をもって、特撮ヒーロー番組「スーパー戦隊シリーズ」を終了すると発表したのは11月25日のこと。1975年開始の第1作「秘密戦隊ゴレンジャー」以来、49作目で人気シリーズが約50年の歴史に幕を下ろす。

 前出の制作会社社員が終了の内幕を明かす。

「高度なCGを用いた映像制作には莫大な費用がかかりますが、近年、イベントや映画化による収益が伸び悩み、制作費に見合わなくなっていた。なかでも大きな原因となったのが、グッズ収益の伸び悩みです」

 これまで、グッズ収益は大手玩具メーカーのバンダイナムコホールディングスが一括で担ってきた。2015年度に113億円を超えた国内売上高は、少子化やコロナ禍の影響で減少の一途を辿り、昨年度は54億円に留まった。

「スーパー戦隊の海外リメイク版『パワーレンジャー』はアメリカの子供たちに大人気ですが、版権は18年に米玩具大手ハズブロに買収され、バンダイの手を離れている。国内市場の拡大が見込めない中では収益の確保も困難」(東映関係者)

スーツアクターとヒロイン女優による“戦隊内不倫”

 番組存続にさらなる影を落としたのが、「週刊文春」が報じた「出演者同士の不倫疑惑」とヒロイン女優の「飲酒問題」だ。

 
「週刊文春」が「戦隊内不倫」を報じた2人

「週刊文春」は9月18日号で戦隊レッド「ゴジュウウルフ」のスーツアクターとヒロイン女優による“戦隊内不倫”を報道。お相手は、史上初の女性ブラック戦士「ゴジュウユニコーン」こと一河角乃を演じた今森茉耶だった。

「報道の後、追い打ちをかけるように、19歳の今森が都内のラウンジに勤務し飲酒していたことが発覚。東映は11月8日に今森の降板を発表し、視聴者に謝罪。この問題で吉村文雄社長は報酬の一部を返上しています」(同前)