台湾有事についての失言は、撤回してほしい
鈴木氏は「自分の勉強熱心さを貫いて、おじさんたちの行間読み合戦や根回し合戦の外にいる点に関しては高市さんを応援したい側面がなくはないです」としたうえで、こう続けた。
「でも、その結果としてつい言っちゃったように見える台湾有事についての失言は、日中の文化的な交流を停滞させるものでもあるし、撤回してほしい」
自己流で答弁は大きな穴に落ちる危険性も
長く政治取材を続けてきた久江氏は解説する。
「空気を読まない高市さんの性格は、今のところ改革者としての良いイメージに捉えられていますが、落とし穴もあると思うんです。たとえば彼女は第二次安倍政権で二度総務大臣を務めましたが、その時代、官僚との国会答弁の打ち合わせレクはまったくと言っていいほど受けなかった。私の知る限り、そんな閣僚はほかにいません。(中略)高市さんは基本的に勉強は得意なので、ペーパーだけで全部咀嚼したうえで、自己流で答弁を作ってしまう。これは、答弁の分かりやすさには繋がるけれど、普通なら落ちないような大きな穴に落ちる危険性を孕んでいます」
この「勉強熱心で一生懸命」をむしろ売りにしていこう、という動きは首相官邸にも自民党内にもあるという。それは「妥協」「調整」「腹芸」といった古い自民党的なものの対極と言える。
1月9日発売の「文藝春秋」2026年2月号に掲載される座談会「高市早苗首相の通信簿」では、「働いて×5」の発言に端的に表れた高市首相の本質、独メルケル氏や伊メローニ氏、英トラス氏など海外女性首相との違い、トランプ“キャピキャピ対応”は正解だったのか、奈良のシカ発言など外国人政策はどうなのか、など4人の識者が侃々諤々の議論を繰り広げている(月刊文藝春秋のウェブメディア「文藝春秋PLUS」では1月8日に先行配信)。
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