新年早々、とあるJ1クラブの不祥事がサッカーファンを驚かせた。
<コンプライアンスに抵触する行為が確認されたため、2026年1月4日付で、監督としての契約を合意解約することといたしました>
プレスリリースや記者会見で明かされなかった「コンプラ違反」の真相とは――。
福岡市をホームタウンとするJ1クラブ「アビスパ福岡」。昨季のリーグ戦を12位で終えた同クラブについて、スポーツ紙デスクが解説する。
「長年J1とJ2を行き来してきましたが、2021年以降はJ1に定着。23年には国内カップ戦の『ルヴァンカップ』で優勝し、クラブ初のタイトルを獲得しました。現在オランダの強豪アヤックスでプレーする日本代表DF冨安健洋を輩出したクラブとしても知られています」
監督には見過ごせない“前科”が…
そんなアビスパの監督に金明輝(キン・ミョンヒ)氏(44)が招聘されたのは、24年12月のこと。就任には批判的な声も多かった。
「金氏には見過ごせない“前科”がありました。サガン鳥栖で監督を務めていた21年、選手やスタッフへのパワハラ行為が発覚し、自ら監督の座を降りたのです。調査報告書では、金氏が選手に平手打ち等の暴力を振るったほか、日常的に『死ね』『殺すぞ』などの暴言を吐いていたことが明らかになりました」(同前)
金氏は鳥栖でのパワハラ発覚後、懲罰としてJリーグの監督に必要なS級ライセンスを剥奪され、A級ライセンスへの「降級処分」を受けた。これはJリーグ史上、初めてのことだった。
その後、23年に町田ゼルビアのヘッドコーチに就任。日本サッカー協会(JFA)の研修プログラムなどを受講して24年にS級を再取得した上で、アビスパの監督に就くことが発表された。
「研修を受けて“更生”したとはいえ、過去に深刻なパワハラが指摘された監督を招くことは物議を醸しました。地元からも反対の声は大きく、長年アビスパを支えてきた明太子メーカー『ふくや』が監督就任を巡ってスポンサーから撤退。金氏が抱えるパワハラ等のリスクを排除できないといった理由でした」(地元記者)
