谷底で発見された遺体のそばに、なおもとどまっていた一頭の熊。射殺後、その腹の中から見つかったのは、人間の体の一部と衣類だった――。大学生が遺したスマホには、死の直前に撮影された熊の写真が残されていた。
好奇心が生んだ悲劇の“その後”を、宝島社ムック『アーバン熊の脅威』より一部抜粋してお届けする。(全2回の2回目/最初から読む)
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4人の友人たちは無事生還できたが…
パテルさんの懸命な呼びかけのおかげで、4人の友人たちは無傷で生還。すぐに警察に通報して助けを求めたが、発見されたのは谷底に落ちた男性の遺体と、その近くにとどまっている熊の姿だった。
熊は警察官の手によってその場で射殺されたが、男性の遺体は損傷が激しく、顔もわからない状態。しかし、射殺されたクロクマの腹の中から人間の体の一部やパテルさんの衣類の破片が発見されたことから、身元が特定された。
クロクマは、136キロで4歳の雄だった。また、生々しい咬み跡が残るパテルさんのスマートフォンには5枚のクロクマの写真が記録されており、彼を殺害した熊と射殺された熊は同じ個体であることが判明。
