「中小事務所の奇跡」韓国の音楽番組で初の1位を獲得
SAY MY NAMEが所属するのは日本でも多くのファンを抱える、元東方神起メンバーでソロアーティストのジェジュンが立ち上げた「iNKODE」という新興事務所だ。日韓で知名度と人気を誇る人物がプロデュースを行い、すでにアイドルとして成功しているメンバーが在籍しているからといって、決してイージーモードではないのがK-POP業界。膨大な制作費と広告費を考えると、どうしても資本力がモノを言う。
韓国の「4大事務所」と呼ばれる、BTSが所属するHYBE、aespaのSMエンターテインメント、BLACKPINKのYGエンターテインメント、TWICEのJYPエンターテインメント等の大手へ、必然的にお金やパワーと人が集まる。時に小規模の事務所からブレイクする例もあるが「中小ドル(※)の奇跡」と言われるほど稀有なケースだ(※中小事務所所属のアイドル)。
SAY MY NAMEのこれまでの歩みも、決して派手なものではなかった。韓国では「コッキル マン コッチャ(直訳:花道だけを歩こう)」、つまり「幸せな道を進もう」という言葉がある。SAY MY NAMEにとって最初の1年は、「ShaLala」「iLy」など良曲をコンスタントにリリースしながら、メンバー自ら野原を開拓し、ひとつひとつ花の種をまいている時期のように感じられた。
そして今年1月の『MUSIC BANK』という韓国のメジャー音楽番組で、念願の1位を獲得。昨年末にリリースした新譜『&Our Vibe』(タイトル曲/『UFO(ATTENT!ON))の音盤*が売れていること、ファン投票などを加味した総合得点としてトップに立った。ファン増加と熱量によって、彼女たちの蒔いた種が花開いた瞬間だった。
*音盤=CDなど、物理的な音楽媒体のこと。韓国では、配信サービスでの再生回数による「音源成績」とCDなどの売上数で決まる「音盤成績」という指標がある
