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中国エステはなぜ消えないのか
摘発されても摘発されても消えない理由も同じだ。
第一に、需要の高さ。日本の景気停滞のなかにあって、安価な癒やしを求める男性層が確実に増えている。日本人風俗店の料金上昇とサービスの均質化が、中国系へ客を流し続けている。
第二に、供給の多さ。中国・東南アジアからの出稼ぎ女性の流入は一時より減ったとはいえ、日本での“仕事”は依然として魅力的だ。しかも来日するためのハードルは確実に下がっている。留学、技能実習、観光などでいったん合法的に入国したあとに、その一部が夜の労働へ移っている。
第三に、店舗の簡易性。もし摘発されても即座に移転し、名義も変え、別名のHPをつくってしまう。雑居ビルの一室で比較的簡単に始められるため、警察による完全封鎖がほぼ不可能なのである。
中国エステとしてあまりに有名となった“総本山”の火が摘発という名で吹き消されたあとも、営業していたエステ店が周辺の秋葉原寄りの雑居ビル、御徒町の裏通り、あるいは湯島方面へと分散し、増殖した。
ネット掲示板でも意気に感じたのか「上野は死なず」「いまは点在型」といった言葉があふれている。