「居抜き」しやすい店、しにくい店

「最初は不動産業者の紹介ですけれど、何年かやっているうちに顔見知りになってきて親しくなる。うちが新築建物でやらない理由のひとつは契約期間が長くなって、縛られてしまうからです。

 20年、30年の契約を結ぶと、どうなるかわかりません。長期で借りたとしてビジネスがうまくいかなくなったら、契約期間中でも致し方なく閉店するわけですけれど、店舗は閉店しても契約は続いています。

 そういう時、大家さんのところに行って『うちの事業では成り立たないので他に貸したいんです』と。『契約主は私たちで変わりませんので、家賃も私たちがきちんと払います』と了承を取りに行く。そうすれば大家さんも家賃が入らないのは困りますから、しぶしぶでも了承してくれるわけです。ただし、『変な商売はダメだ』と言われたら、業種によっては了承を得ることができません」

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 こうした、物件を又貸しする場合は最初の借主が少し上乗せする場合もあるし、しない場合もあるという。また、逆ザヤで貸してくれる場合もないわけではない。ただ、最初の借主がいくらで借りているかわからないわけだから、そこは推測するしかない。

写真はイメージ ©︎tamarin/イメージマート

 セカンドストリートが物件を借りる場合、元の店舗がアパレル、ドラッグストアというケースが多い。カーディーラーなどの場合は車を整備する場が残っていたりするので、取り払うのに費用がかかる。

 その点、紳士服店、カジュアルウエアのショップは便利だ。商材がセカンドストリートと同じ衣料・服飾雑貨だから、什器を入れれば営業できる。そのまま一部の什器を使うことだってできる。改装費がかからない点もまた出店を考える際の要素になる。

次の記事に続く 「いったい誰が買うのか」木彫りの熊、こけし、フランス人形まで…昭和の家庭から消えた品々が、セカンドストリートで売れるワケ

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