「ゲオの逆襲」のきっかけとなった“父の言葉”
「ゲオの危機? それは世の中の人の大多数がパッケージソフトに見向きもしなくなった時でしょうね。そのときのゲオを私は救えないでしょう。でも、そのときには、ゲオが倒産する前に世の中からレンタルビデオ店やCD店、また本屋さんやゲームソフト店もすべて消え去っていると思いますよ」(『ゲオの商法』より)
2025年現在、パッケージソフトは完全にはなくならないが、増えることはない。レンタルビデオだけの店舗は存続できないことは確実だ。遠藤結蔵はゲオの店舗に関しては、複合店舗にして新しい商材を投入することを決めた。
それは父親のこんな言葉があったからだ。
「ゲオショップの器としてリストラ店舗を利用するのは、できるだけ投資を抑えて償却負担を軽くし、損益分岐点を低くして価格競争に備えることがその目的です。また、器の部分の投資をセーブして、ゲオショップの器の中身、つまり品揃えを充実させるためでもあります。絶対的な地域一番を取るためにはビデオだけではなく、リサイクルゲーム、DVDレンタル、新刊本・中古本といった商材をすべて扱いながら、競合店の強弱に合わせて地域ごとに品揃えを重点配分するという店舗戦略が必要です。柱にすべき商材と補完商材を、その店舗の戦略でうまく組み合わせるのがゲオショップであり、ゲオの商法の本質とも言えます」
父親が言った言葉を遠藤結蔵は上手に解釈してローコスト経営を継承し、ゲオの事業を少しずつ変えていった。ひとことで言えば、遠藤結蔵は継承したゲオを再生させた。そして、セカンドストリートへの投資を進めた。それはゲオの逆襲であり、セカンドストリートの奇跡を起こすことだった。
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