ちなみにスキー場の名前は奥只見丸山スキー場、道路の名前は奥只見シルバーラインと言う。奥只見ダムの観光施設の1つとしてスキー場が造られ、そこまでのアクセスに、ダム建設の時に使用した工事用道路が活用されているのだ。

 全長22kmのうち18kmがトンネルで、19本のトンネルが連続している。中でも17号(明神トンネル)は3920mを誇り、道路トンネルとしては開通当時日本最長で、現在も素掘りのトンネルとしては日本一を誇る。

 また、ここには全国でも珍しく、トンネルのど真ん中に信号付きのT字路(丁字路)があり、ダム湖の対岸を通る国道と連絡している。

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シルバーラインから見たT字路(画像:筆者提供)
連絡道路から見た不気味なT字路(画像:筆者提供)

穴の位置が「ズレてしまった」トンネル

 また、途中にはトンネルが「ズレている」場所がある。

 これはトンネルを掘った時代が1950年代(昭和30年前後)で、まだ長大トンネルを正確に掘る技術が確立していない中、大急ぎでトンネルを両側から掘った結果、穴の位置が若干ズレてしまったからだ。

(画像:筆者提供)

 スキー場やそこにアクセスする道路だけでも見どころが満載だが、そもそもの発端である奥只見ダムはもっとぶっ飛んでいる。

次の記事に続く 「電力不足だけじゃない…」日本有数の豪雪地帯に「巨大ダム」が作られた“世にも不思議な歴史背景”

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