スポーツの祭典に水を差すような疑惑が話題になっている。ノルディックスキーのジャンプ男子で選手が飛距離を伸ばすため、男性器にヒアルロン酸を注入して肥大化させていると、1月にドイツ紙ビルト(電子版)が報じたのがきっかけ。ジャンプスーツの股間部分が大きくなると「帆」の効果で揚力が高まり、飛距離が6メートル近く伸びる可能性があるという。

 ミラノ・コルティナ五輪の開幕を前に、米メディアなどがこの衝撃的な内容を転電。2月5日にミラノで記者会見した世界反ドーピング機関(WADA)のバンカ会長は一連の報道について問われると、「スキージャンプは私の母国ポーランドで非常に人気がある競技。必ず調べる」と述べた。

ノルディックスキージャンプが行われる会場=5日、プレダッツォ

 ジャンプスーツの規定は厳格に定められ、寸法や素材の違反があれば失格になる。ただ、それでも不正に手を染めるケースはある。昨年の世界選手権では、強豪ノルウェーの複数選手が規定に違反する素材で縫われたスーツを着用。チームが意図的な不正を認め、選手は出場停止処分を受けた。

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 ビルト紙は「そうした注射は医学的に必要なものではなく、リスクを伴う」と警告する医師の見解も紹介。WADAのニグリ事務総長は「何らかの事実が表面化すれば、ドーピングに関係するかどうかを調査する」と語った。 (時事)

2026/02/08配信

「男性器肥大化」が大問題 スーツの揚力アップ?―スキージャンプ〔ミラノ・コルティナ五輪〕

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