女性で初めて日本の総理になった、高市早苗氏。熱狂的に支持され、“サナ活”もブームだ。なぜ彼女はこんなにも人気なのか。高市フィーバーの正体とは?
「彼女が、女性の味方とはまったく思えません」
元日経新聞記者で、小説『ギフテッド』などが芥川賞候補になった純文学作家の鈴木涼美氏(42)は、高市氏を取り巻く“危うさ”を指摘する。
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漠然とした面にしか関心が持たれていない
首相になる前の高市さんは、それほど好感度の高いタイプには見えなかったので、急に人気者になったのが本当に不思議です。
高市政権の支持率は若い世代ほど高い。若い人たちに話を聞くと、例えば、同性婚や選択的夫婦別姓に賛成で、それらを進めてほしいと思っているのに、真逆の立場にいる高市さんになぜか好意的。つまり、彼女の政策や思想ではなく、ハキハキした物言いや、日本も女性がリーダーになってなんとなくイケてる国になった感覚、そうした漠然とした面にしか関心が持たれていないんだと思います。
コアな支持者はごく一部だと思いますが、いわゆる「ネトウヨ」、排外的で日本礼賛を好む人たちでしょう。政治家は常に批評の対象であるべきですが、彼女の熱心なファンは真っ当な指摘や批判を受け入れず、攻撃的な部分が目立ちます。
「なんか意地悪やなあ」と不機嫌に…
投開票の日、TBSの選挙特番で、爆笑問題の太田光さんが高市さんに「消費減税ができなかった場合にどう責任を取るのか」と聞いて、炎上しました。高市さんが「なんか意地悪やなあ」と不機嫌になったから、太田さんが「失礼だ」などとネットで袋叩きにされて。でも、公約を実現できなかった場合の責任の取り方を問うのは、何もおかしくない。当然の問いかけです。高市さんもそこでむくれたりせず、覚悟を示すのが、政治家のあるべき姿だと思います。
《この続きでは、鈴木涼美氏が危惧する高市氏を取り巻く現象など鈴木氏が考察する高市氏の特徴を詳しく報じている。現在配信中の「週刊文春 電子版」および2月19日(木)発売の「週刊文春」では、この記事の全文のほか、江川紹子氏、馬渕磨理子氏、姫野カオルコ氏が高市氏について語ったインタビュー集「彼女たちが見た高市フィーバー」を掲載している》
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