しかしである。先述したように高市氏にはカタログギフト配布問題が持ち上がった。記憶に新しいが、石破氏も首相時代に商品券を新人議員らに配布していた。飲み食いで親交を深めるという永田町の慣例は気にしないような石破&高市も、首相になったら「政治とカネ」の悪習には何らかの形でならうしかないのだろうか。だとすれば自民党の体質は変わっていないことになる。人付き合いが苦手らしい2人が商品券とかカタログギフトとか、手っ取り早い感じも妙にリアルなのである。

安倍元首相は「もう、彼女は応援しない」と…

 ちなみに今回の話で思い出したいのは二階俊博・元幹事長である。当コラムでは以前に取り上げたが、二階氏をヨイショした本には二階氏の人心掌握術の「秘密」が書かれていた。それは、“二階のGNP”だという。何のことかと思えば、

「義理(G)と人情(N)とプレゼント(P)」

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 の略だという。これを真面目に紹介していたからたまらないのだが、自民党のプレゼント文化を象徴するものだった。

 ただ、ここで気になるのはプレゼント以外の「義理」「人情」である。古臭い言葉にも思えるが、石破&高市には「会食に出ない」以外での人付き合いについて、果たして問題は無かったのだろうか。

 思い出す報道がある。高市氏は安倍晋三氏に重用されてきた。2021年の総裁選で安倍氏は高市氏を支援したが、思ったよりも議員票を伸ばすことができず、高市氏は岸田文雄氏に完敗した。

 問題はこの後だ。

《敗れたのは仕方ないとしても、その後、彼女は奔走してくれた仲間をフォローしたり、関係をさらに深めようとはしなかった。そうした彼女の姿勢に対して、安倍氏は、こう口にしたという。「もう、彼女は応援しない」》(週刊文春)

 これなどは、食事会を好まない等とは別レベルの問題に思える。「孤高」というとカッコよく聞こえる面もあるが、こうした姿勢が独断専行になる危険性はないだろうか。今回の衆院解散でも相談した相手は最側近の木原稔官房長官くらいだと言われた。