ああ、なんて尊い関係だろう。
物語のメッセージ性を支えるのが俳優陣の力強い歌声だ。後編はより魂の叫びのような楽曲が増え、心に響く。特に作品のメッセージが集約された「For Good」では涙が止まらず崩れ落ちそうになるほどだった。
お互いにとって一番の友人で、出会えたことで人生が変わったと言い切れる存在で、だからたとえもう一緒にいられなくても、この空の下どこかで生きていると思うだけで、頑張れる。ああ、なんて尊い関係だろう。
善くある、とはどういうことか。全てを失っても自分なりの方法でエルファバに託された願いを叶えんと戦うグリンダのように、私も耳心地の良い情報に流されず、何度間違えたって学び直す、そんな善き人でありたいと思った。
うがき・みさと 1991年生まれ。フリーアナウンサー・俳優。ほか、執筆など幅広く活躍中。ドラマ『できても、できなくても』(テレビ東京系)で主演をつとめる。現在、週刊文春で「宇垣総裁のマンガ党宣言!」連載中。
INTRODUCTION
前作の『ウィキッド ふたりの魔女』は興行収入7億5000万ドルという大ヒットを記録し、アカデミー賞では作品賞など10部門にノミネート、衣装デザイン賞と美術賞に輝いている。続く今作も同じくジョン・M・チュウ監督のもと、舞台版の音楽・脚本を担ったスティーヴン・シュワルツとウィニー・ホルツマンが制作に加わり、シンシア・エリヴォとアリアナ・グランデが主演。前作で別々の道を選んだエルファバとグリンダが「善とは何か」を見つめ直した後に、ふたりの関係はどうなるのか……。
STORY
前作で、“悪い魔女”として追われる境遇になったエルファバ(エリヴォ)は、森で動物たちの自由のために戦っていた。一方グリンダ(グランデ)はエメラルドシティで“善”の象徴として名声を得るが、内心では葛藤を抱えていた。グリンダの結婚式が迫る中、エルファバと魔法使い側の対立は激化していくが、そこに“カンザスから竜巻に飛ばされて来た少女”が現れて—。ふたりは互いの関係を見つめ直し、オズの未来をfor goodに(永遠に/善のために)変えられるのか?
STAFF & CAST
監督:ジョン・M・チュウ/脚本:ウィニー・ホルツマン、デイナ・フォックス/出演:シンシア・エリヴォ、アリアナ・グランデ、ジョナサン・ベイリー、ミシェル・ヨー、ジェフ・ゴールドブラム/2025年/アメリカ/137分/配給:東宝東和/©Universal Studios. All Rights Reserved.
