2013年、桜塚やっくんの突然の訃報は芸能界に衝撃を与えた。元相方の竹内幸輔氏(2022年逝去)は、ヤフーニュースでその死を知り、鳴り止まない電話と心ない憶測の嵐に巻き込まれることになる。
お笑いコンビ飛石連休の藤井ペイジ氏の新刊『芸人廃業 ダウンタウンになれなかった者たちの航海と後悔』(鉄人社)のダイジェスト版より、やっくん喪失後の壮絶な体験を紹介する。
「相方、死んだじゃ~ん!」芸人仲間の一言に救われた
やっくんが交通事故で亡くなった日、竹内氏は教え子の舞台を観劇し、感動してツイッターに「感動」と投稿していた。帰宅してヤフーニュースを見ると「桜塚やっくん交通事故」の文字が。
「でも、あんまりびっくりしなかったんですよ。なぜかって言うと、僕は18歳から彼の運転を知ってるんですけど、ちょっとだけ荒いんですよね」
しかし記事を開くと「死亡」の文字が飛び込んできた。
その直後から携帯は鳴り止まず、マネージャーから「家にいたら押しかけ取材とかヤバいことになるかもしれない」と連絡が入る。さらに悪いことに、事故前に投稿した「感動」というツイートが「こいつ相方が死んで感動してんぞ」と炎上してしまう。
そんな重苦しい日々の中で救いとなったのが、Hi-Hiの上田氏の言葉だった。下北沢の劇場の喫煙所で偶然出会った際、上田氏は「おーっ! 久しぶりぃ! 元気してる? 相方、死んだじゃ~ん!」と明るく声をかけてきたのだ。
竹内氏は「いや元気なわけねえだろ!」と自然体でツッコミを返し、周囲の芸人たちも「失礼すぎるわ!」と総ツッコミする空気に。「あのときの上田さんとあの空間には本当に救われました」と振り返る。
取材攻勢は激化し、面識のないスタッフから直接電話がかかってくるようになった。「この電話番号、誰から聞きました?」と問うても「それは言えないです」の一点張り。自宅にまで取材陣が押しかけるようになり、竹内氏は近所の居酒屋に避難することに。その店の大将は「お金なんて取らないから、うちに隠れてな」と温かく迎えてくれた。驚くことに、この大将は現在活躍中の「鬼越トマホーク」金ちゃん氏の父親だった。
◆◆◆
桜塚やっくんはなぜ「仕事を干された」のか。亡くなった後に起きた「あるトラブル」とは…本編は、以下のリンクからお読みいただけます。
