アクティビストとして知られるオアシス・マネジメントは3月5日、花王に臨時株主総会の開催を請求したと発表した。パーム油や紙・パルプの供給網に、森林破壊や人権侵害が指摘される企業が含まれる可能性があるとして、独立した第三者による調査委員会の設置も求めている。
2024年から対立…花王はすべてのオアシス議案を否決
オアシスは1月末までに花王株を買い増し、保有比率を6.64%まで引き上げていた。3月26日開催予定の定時株主総会での株主提案を念頭に置いた動きだと思われたが、臨時株主総会の招集請求という“隠し球”が控えていた。
「問題があると挙げられたサプライヤーの中には、競合のユニリーバなどが取引を停止したり、不買リストに追加している企業が含まれていました」(金融関係者)
花王とオアシスの対立は、2024年から。当初、オアシスは海外展開の強化、低採算のブランドの削減などを求めていた。25年3月の定時株主総会の前には、社外取締役候補5人の選任や報酬に関する議案を提出。花王はすべてを否決した。
花王も手をこまねいていたわけではない。昨年9月、注力ブランドを軸に欧州・アジアで販売地域を広げ、化粧品事業の営業利益の海外比率を、3割から7割に高める計画を示した。また、今年7月1日から株式分割を行うが、これは最低投資額を引き下げて、個人投資家などのすそ野を広げるアクティビスト対策だ。
これらを主導するのが21年から社長を務める長谷部佳宏氏(65)だ。東京理科大大学院の博士課程修了後、29歳で入社した。
《この続きでは、長谷部氏の人物像や今後の見通しなど取引銀行幹部や花王関係者のコメントを詳しく報じている。記事の全文は現在配信中の「週刊文春 電子版」で読むことができる》


