「娘が帰らない」という母親の通報から始まった捜索は、最悪の結末を迎えた。ラブホテルの一室で首を絞められて殺された17歳少女の遺体。容疑者として浮上したのは、借金総額500万円を抱えた30歳男だった。

写真はイメージ ©getty

 13歳も年の離れた2人の間に何が起きたのか。令和6年の事件の発端を追う。なおプライバシー保護のため、登場人物はすべて仮名である。

「娘が帰らない」

 何度コールしても誰も出ないラブホテルの客室。従業員がマスターキーで入ると、首を絞められて殺されている女性の遺体が発見された。その頃、フリーターのA子さん(当時17)の母親から「娘が帰らない」と捜索願が出されていた。

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 「確認してほしいご遺体があります」

 管轄署に連れて行かれた母親は写真で確認することに。「アンタは母親なんや。辛くても、アンタが確認してやらなあかん」と祖父母に諭され、色白だったA子さんが紫色の顔になった写真を見ることとなった。2日後の霊安室での対面では、変わり果てた娘の姿に泣き崩れて卒倒してしまった。

 A子さんはモデル並みの美少女だったが、中学で人間関係がうまくいかず単位制の高校へ進学。そこでも友人ができず高1で中退し、居酒屋やうどん屋でアルバイトをしていた。事件に巻き込まれたのは、ちょうど新しい仕事を探している過渡期のことだった。

「首を絞めて殺してしまったら」男のスマホに残された検索履歴

 容疑者として浮上したのは、地元の派遣会社に登録したばかりの富山功輔(同30)。借金総額は500万円に上り、前職では100万円単位の金を横領していた。そんな状況でも派遣会社に転職したのは、高速バス代や宿泊代を出してくれるからだった。

 富山はXで援助交際の相手を探していたA子さんを見つけ、出張中のサラリーマンと称してアプローチ。「冷やかしでなければ会います」「4出すからオレを優先してほしい」などとやり取りし、ホテル街で待ち合わせることになった。

 富山は「彼女とは援助交際の約束でホテルに入った。プレイが終わった後に金銭トラブルになり、スマホで撮影しようとしてきたので、やめさせようと思い、首を絞めてしまった」と供述。A子さんから「警察に言われたくなければ、お金をください」と脅迫されたと主張した。

 しかし捜査で明らかになったのは、富山がホテルに入る前から「首を絞めて殺してしまったら」「ラブホ首吊り」「ラブホ自殺」などと検索していたことだった。また事件直後には「お金を作る方法」「日雇いバイト」「ブランド品買取」と検索しており、最初から料金を踏み倒すつもりの計画的殺人ではないかとの疑念が生じた。

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 17歳少女を殺した男はその後……。本編は、以下のリンクからお読みいただけます。

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