安青錦 親方からもらった着物を着ていると、必ず「いいもの着てるね」とか「大島紬か! センスいいな」とか言われるんです。

 親方 そう言われたらまたあげなきゃいけなくなっちゃうな(笑)。私の憧れはいつも「粋」な着こなしをされていた北の富士さんなので、かっこいい着物を持っていれば、引退後も着るだろうと若いころのものも取っておいたんですよ。

安青錦 Ⓒ文藝春秋

 安青錦 正式入門前の、相撲協会での面接の時も親方のスーツを借りました。その頃はまだブカブカでしたね。

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一生後悔しないために来日

 親方 初めて会った時に比べたら、体はだいぶ大きくなってきた。

 実は、最初に「ウクライナ出身の青年がいるけど、入門させる気はない?」と安青錦のことを教えてくれたのは、私と同じ青森出身で元二子山部屋の若風さんでした。でもその当時の私は部屋の独立が決まったばかりで準備に忙しく、内弟子がひとりいるだけ。外国出身の子は言葉や生活習慣も違うので、いろいろと手を掛けなきゃならない。まずは部屋の基礎を作らなければと思い、その時はお断りしました。

初めて会った日の安治川親方と安青錦(安治川部屋提供)

 安青錦 当時、自分は関西大学や報徳学園の相撲部で稽古をしていました。来日したのは2022年4月で、避難先のドイツで家族と暮らしていたのですが、「日本に行きたい。将来は大相撲界に入りたい」という思いが強くなっていた。それで、3年前の世界ジュニア相撲選手権で知り合っていた関西大学相撲部キャプテン(当時)の山中新大(あらた)さんに「今日本に行かなかったら一生後悔することになる」と相談したんです。山中さんはすぐに受け入れの準備をしてくれて、山中さんの家にお世話になりながら入門を目指して稽古をしていました。やることは稽古しかなかったですから、同志社大学に出稽古に行ったり、若風さんが働く大阪の会社の実業団相撲部で合宿をしていました。

※本記事の全文(8500字)は、月刊文藝春秋のウェブメディア「文藝春秋PLUS」に掲載されています(安治川竜児×安青錦新大「安青錦『師弟対談』 綱取り場所直前、熱く語り合った」)。

全文では、以下の内容が語られています。
・親方に喋り方が似てきた
・親方の現役時代を見る
・衝撃の貴乃花対朝青龍戦

出典元

文藝春秋

【文藝春秋 目次】高市政権「お友だちゼロの」参謀名鑑〈似顔絵イラスト付き〉/三宅香帆 高市総理の秘密は「文体」/安青錦 師弟対談

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