作品を大切に思うから楽しく撮影できた

──実際撮影に入って、現場の雰囲気はいかがでしたか?

中島 物語同様、とてもふわっとした雰囲気だったんですが、みんなこの作品を大切にしているという気持ちが表に出ていました。だからこそ、本当の学生のようにわちゃわちゃと楽しく撮影できたのかな、と思います。

大島 「365日野草生活のん」さんというスペシャリストの方に教えていただきながら野草で料理をしたりして楽しかったです(笑)。

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中島 カメラが回っているんですけど、回っていないくらいの感覚だったよね(笑)。

©2026上村奈帆・モノガタリラボ・プクプク/小学館/『ザッケン!』製作委員会

大島 あと、ザッケンのモチーフになっている日比谷高校の雑草研究部におじゃましました。カタバミで10円玉をこすってピカピカにして……。

中島 そうそう、本当にキレイになるんだ、って(笑)。

──観ている側としては、そういった専門的な言葉や知識が出てくるのも楽しいポイントですが、演じる側は大変だったのでは?

中島 大変だったのは、みみちゃんだったと思います!

大島 そうなんです!(笑) 草花の名前自体は大丈夫だったのですが、イントネーションを間違えたまま覚えてしまって、現場で慌てたことも何度かありました。

──できあがった作品をご覧になって、いかがでしたか?

大島 あれだけ楽しく撮影できた作品が形になったということに、まずはホッとして、うれしい気持ちでいっぱいになりました。あと、私はこうしたメインの役で映画に出演させていただくのが初めてだったので、大きなスクリーンに自分の顔が映っていることも新鮮でした(笑)。

中島 私は普段なら自分が出演しているシーンをチェックしてしまうんですけど、『ザッケン!』は単純に一観客として観てしまいました。みみちゃんが、好きなことに真っ直ぐ進んでいくキラキラとした姿や、困難を抱えながらがんばるカオルくんの姿に、救われたり、勇気づけられたりすると思うんです。

大島 本当に、温かくて元気をもらえる映画だと思います!

中島 多くのみなさんに観ていただけたらうれしいです。

写真=松本輝一/文藝春秋

中島瑠菜=ヘアメイク:川又由紀(happs)
スタイリスト:平松彩霞 (dynamic)

大島美優=ヘアメイク:茂又健瑠(B-age)
スタイリスト:藤井エヴィ(B-age)
衣装協力:ZIN KATO

なかしま・るな 2006年生まれ、熊本県出身。2021年に「松竹 JAPAN GP GIRLS CONTEST Supported by BookLive」でグランプリ。映画『なのに、千輝くんが甘すぎる。』(23年)、山時聡真と主演した『蔵のある街』(25年)、初の単独主演作『とれ!』(26年)などで独自の存在感を見せる。

おおしま・みゆ 2009年生まれ、埼玉県出身。2018年に「ちゃおガール2018☆オーディション」で準グランプリを獲得。「日曜劇場」で放映されたドラマ『マイファミリー』(22年)、映画『沈黙のパレード』(22年)、NHK連続テレビ小説『おむすび』(24~25年)といった話題作で注目される。

INTRODUCTION

かつて弊誌「期待の監督」コーナーにも登場、映画『三日月とネコ』(24年)などで監督・脚本家として独自の世界を描く上村奈帆の新作は、自身が原作も担当した同名漫画(原作:上村奈帆・モノガタリラボ/漫画:プクプク)の映画化。東京都立日比谷高校にある雑草研究部をモチーフにした風変わりな設定と、ほんわかとオフビートな雰囲気の作品だが、少女たちが好きなものに対する熱意で少しずつ世界を変えていくという、正統派の青春映画でもある。中島、大島をはじめ、ICExの八神遼介、ナイツの土屋伸之、板谷由夏などの個性的なキャストが出演。

 

STORY

夢中になれるもののない杉野ゆかり(中島瑠菜)の前に現れた、ドクダミちゃんこと徳田みみ(大島美優)。「世界は雑草(たからもの)であふれています」と宣言する、風変わりだがまっすぐでピュアな心を持つ彼女は、顧問の先生の退職とともに廃部になってしまった雑草研究部(ザッケン)の復活を目指す。だが条件は、文化祭までに部員を5人にして、顧問を探すこと。ゆかりは巻き込まれるようにザッケンの活動へ……。

 

STAFF & CAST

監督・脚本:上村奈帆/出演:中島瑠菜、大島美優、八神遼介/2026年/日本/98分/配給:SPOTTED PRODUCTIONS/©2026上村奈帆・モノガタリラボ・プクプク/小学館/『ザッケン!』製作委員会

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