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“キャベツが原因”で夫と離婚しかけたことも…普通のOLが「365日野草を愛でる生活」にハマってしまったワケ

多摩川野草会代表・のんさんインタビュー #1

「野草」をテーマにしたユニークなイベントを次々と開催している女性が、のんさんだ。彼女のキャッチコピーは「365日野草生活」。近年は野草愛好家として、テレビやYouTube、講演会などにも活躍の場を広げている。

 元々、電機メーカーの社員だった彼女が、なぜ野草愛好家になったのか? そもそも「365日野草生活」とは、どんな生活なのか? 彼女が“野草沼”にハマった理由を聞いてみた。(全3回の1回目/#2#3を読む)

普通の会社員だった彼女が「野草」にハマった理由とは? のんさんのホームである多摩川河川敷で聞いた ©筆者撮影

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彼女が野草にハマった理由

――まず「365日野草生活」とは、どのような活動なのか教えてください。

のん 「毎日野草を食べている人」なんて思われがちですが、基本的には「観察」をしています。

「食べる」のはあくまでそのひとつでしかありません。嗅覚、味覚、視覚、触覚、聴覚という五感を使って野草を体験し、観察しようと呼びかけています。

 フィールドワーク以外だと、野草を中心とした自然観察会や、植物写真の提供、TVで使う野草クイズの作成という仕事なんかもありましたね。最近では、行政の講演会に講師として登壇しました。

――SNSでは、楽しそうなイベントを度々開催されているのを拝見しています。のんさんが、野草にハマったきっかけはあるのでしょうか。園芸? アウトドア? それとも大学で生物学系を学んでいたとか?

のん そういった背景は全くありません(笑)。私の場合、「ペットのウサギにおいしい草を食べさせたかった」というだけです。今はもう退職しましたが、電機メーカーに勤めていて、アウトドアの趣味も興味も特になかったんですよね。

 ところがウサギを飼い始めて飼育書を読んだところ、ウサギの好きなものはタンポポやシロツメクサだと。それらを手に入れようと思い外へ探しに行くと……これが全くわからない(笑)。

 タンポポの葉はギザギザしているのが特徴で、クローバーは3枚葉。しかし似たような植物が世に多すぎて、私にはすべてが違うものに見えてしまうわけです。

 1月1日にウサギが我が家に来て、2日目に野草が分からなくなり、3日目には図鑑に挿絵を描いている方へ連絡していました。

手のひらサイズだった、当時のウサギ。ここから大切に育てられ、今では9歳になる(画像:のんさん)

――普通だと諦めてペットフード一択となりそうなものですが、専門家に連絡する行動力がすごい。

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