かつて中学野球のエースとして活躍し、プロ野球選手も輩出する強豪校に進学した少年がいた――。

写真はイメージ ©getty

 しかし高校を半年で中退後、空き巣、放火、強姦致傷と犯罪を重ね、合計8年を服役。出所後に結婚という「ささやかな幸せ」をつかんだはずの男は、なぜ更生できなかったのか。平成26年、新潟県で起きた事件のダイジェスト版をお届けする。

DNA鑑定が暴いた「2日連続の犯行」

 A(当時31)は、結婚からわずか2週間後、同じショッピングモールの駐車場で2日連続の強姦事件を起こした。第1の被害者の車に突然乗り込み、包丁を突き付けて雑木林へ連れ込むと、外国人を装いながら「ジャパニーズレディ、上手」などと口にした。翌日も同じ手口で19歳の女性を同じ現場に連行し、英語で「I don't kill you. But I want sex.」と告げた。

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 2件の犯人のDNAが一致したことから警察が過去のデータベースを照会すると、約10年前の未解決の女子高生強姦致傷事件ともDNAが完全に一致した。その後、Aは運転免許証の住所変更のため自ら警察署を訪れるという失態を犯し、コンビニに捨てたペットボトルや飲食店の割りばしから採取されたDNAによって逮捕された。

「二度の無期懲役」を言い渡された男

 さらに恐ろしい事実が待っていた。地元で相次いでいた3件の若い女性の不審死事件、そのいずれの現場からもAのDNAが検出されたのだ。裁判所は「犯罪傾向は極めて根深く、非常に長期間の矯正教育が必要だ」と断罪し、無期懲役を言い渡した。しかし、それで終わりではなかった。6年後、別の不審死事件でも再逮捕され、再び無期懲役が言い渡されたのである。

 3件の不審死事件の現場はいずれもAの自宅から10キロ以内に集中しており、残る1人の女性についても警察は捜査を続けている。なぜ彼はここまで堕ちたのか――。

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 野球少年を「強姦魔」にしてしまった「ひどい環境」とは⋯⋯本編は、以下のリンクからお読みいただけます。

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