2026年1月23日、衆院解散を宣言した高市早苗首相は「消費税減税は私の悲願」と語った。だが、ライター・作家の中野タツヤ氏が2月17日にプレジデントオンラインで公開した『「消費減税は私の悲願」は真っ赤なウソ…公式ブログ記事1000本を検証して判明「増税政治家・高市早苗」の正体』では、その言葉と矛盾する過去の記述が複数発見された。記事公開翌日に、2000年から続いていた高市首相のブログは全削除。文藝春秋PLUSの番組「+RONTEN」で、中野氏が検証の詳細を語った。(全2回の2回目/はじめから読む

※この番組は2026年3月11日に収録されました。

【高市首相“消費減税”の本気度を検証】なぜ“ブログ全削除”?記事執筆のライターが出演|発言が"変遷"している|憲法改正はどうなる|村山談話は「総理になったら真っ先に修正を」と言っていた【中野タツヤ】

(初出:「文藝春秋PLUS」2026年3月16日配信)

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消費減税は本当に「悲願」なのか?

 中野氏が検証に乗り出したきっかけは、高市首相の「悲願」発言への違和感だった。

「高市首相が積極財政派から高く評価されていることは認識していたが、それほど消費減税に積極的だっただろうか、というのが率直な印象だった」と中野氏は振り返る。調べてみると、ブログには消費税を肯定していた記述が複数見つかった。

 菅義偉政権時代には、欧米と比較して日本の消費税負担率は低いという記事を高市首相は書いていた。安倍晋三元首相が三党合意を踏まえて消費税を8%に引き上げた際にはその判断を擁護し、「消費税を引き上げるべきだ」と主張していたという。だが、それ以前には消費減税を支持するような発言もあり、「主張に一貫性がなく、変遷が激しすぎるという印象を受けた」と中野氏は語る。

「2021年の総裁選以降は積極財政を主張していますが、それ以前の発言は全然違うことをおっしゃっている。『悲願』は嘘としか言いようがないと思いました」

記事公開翌日にブログ全削除、Xでトレンドに

 中野氏の記事は2月17日にプレジデントオンラインで公開された。その日のうちにXでは関連ポストが数万件に達したが、反響がさらに大きくなったのは翌18日のブログ全削除後だった。「Xでトレンド入りしたが、政治経済の話題がトレンドに入るのは異例のこと」と中野氏は述べる。

中野タツヤ氏

 高市首相側は「総理になってからブログを書く時間がない」「サイトをシンプルにするため」と釈明したが、選挙前に一時閲覧不可になった後、投票日後に復活していた経緯から、「ブログの削除が計画されていた可能性は低い」と中野氏は見ている。