ライター・作家の中野タツヤ氏は2月17日、プレジデントオンラインで『「消費減税は私の悲願」は真っ赤なウソ…公式ブログ記事1000本を検証して判明「増税政治家・高市早苗」の正体』を公開。記事公開の当日、高市首相のブログは閲覧不可能になった。
2000年8月から書き始められたそのブログには、一人の政治家の「変貌」がくっきりと刻まれていた。文藝春秋PLUSの番組「+RONTEN」で、中野氏がリサーチの舞台裏と、ブログから浮かび上がった高市首相の素顔を語った。(全2回の1回目/続きを読む)
※この番組は2026年3月11日に収録されました。
(初出:「文藝春秋PLUS」2026年3月16日配信)
高市首相が書いてきた約1000本のブログを通読
中野氏がブログに注目した理由はシンプルだった。高市首相の過去の発言に疑問を抱き、まずAIに尋ねてみたところ、ブログ記事がいくつかヒットしたのだという。
「ブログは誰でも閲覧できる情報であり、メディアを介していない。発信者が伝えたいことがある場合や、メディアの情報を訂正する際に利用されるため、より本音に近い内容が書かれているはず」と中野氏は語る。ブログこそが政治家の本音に迫る手がかりになると考え、約1000本の記事を通読するリサーチに踏み切った。
記事総数を正確に把握するため、ブログの目次をすべてExcelに貼り付け、関数でカウントしたという。このファイルをたまたま保存していたことが、後のブログ全削除の際に記事タイトルとURLの記録として残ることになった。
初期には“バブルみ”を感じさせる文体も
中野氏がブログを読み通して最も強く感じたのは、初期と後期で文体も内容も大きく変わっていることだった。
「初期の口調や文体は、時と共に変化していった」と中野氏は指摘する。2000年8月に書き始められたブログは、政治家としてはかなり早い時期のものだ。初期には「語尾の『ヨ』がカタカナで表記されるなど、“バブルみ”を感じさせる文体だった」という。永田町で受けたセクハラに苦言を呈したり、当時首相の森喜朗氏に対してユーモラスに退陣を勧める記事もあった。「このような文章はライターには書けず、本人ならではの表現だろう」と中野氏は分析する。
ところが大臣職に就くようになると、「役人の文章をそのまま写したかのよう」と感じる内容が増えていったという。
