石原慎太郎の成功体験への強い関心

 中野氏が注目したのは、高市首相が石原慎太郎氏の都知事当選に強い関心を示していた記述だ。保守的な主張をストレートに訴えたことが有権者に受けたという事実に、「非常に面白いと思った」と書いていたという。

「その経験や観察を機に保守的な主張が増え、教科書問題や慰安婦問題などを率直に訴えることが自身の支持獲得につながると考え、現在の政治スタイルが形成されたのではないか」と中野氏は推測する。

 

 一方で「選挙でははっきりものを言うと嫌われる」という趣旨の書き込みもあったといい、率直さと選挙戦略の間で揺れ動いた痕跡がブログには残されていた。初期の「キレキレな政治家」から、徐々に発信のスタイルを変えていった過程が、約1000本の記録の中に刻まれていた。

次の記事に続く 「消費減税は私の悲願」は本当か? “全削除”された高市早苗首相の「ブログ1000本」から読み解く、税をめぐる“激しすぎる変遷”《「税金は選挙ウケが悪い」とも…》