むろん損保ジャパンにも錚々たる社外取締役や有名な監査役がいました。けれど、彼らは櫻田さんの言いなりになるイエスマンばかり。そこが大成建設を含めた他の大多数の日本企業と共通します。社外取締役がきちんと機能していないから、こういう不祥事に対応できないのです。

 会社が順調にうまくいってるあいだは『良きに計らえ』で、彼らも『立派な決算で結構ですね』と答えるだけで済みますが、業績が悪くなったり、不祥事が起きたときにはそうはいきません。本来はそのときに働くのが社外取締役や監査役です。しかし、実態は事なかれ主義に終始するばかりで、何もしません」

大成建設の社長・会長を歴任した山内隆司氏(右)は、安倍晋三元首相とともに世界を飛び回ってきた(山内氏提供)

プルデンシャル生命の不祥事はなぜ起きた?

 ――例に挙げた他業種では、具体的にどのようなガバナンス問題を抱えているのか。

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「プルデンシャル生命についていえば、もともとあそこの本社ビルは千代田生命が本社にしようと建設していた永田町のホテルニュージャパン跡地でした。大成建設は千代田生命と付き合いが深く、当社がそのビルの施工を担っていました。ところがバブル期の放漫経営がたたって工事の途中に経営破綻し、建設が立ち往生しました。その千代田生命が新たに外資系のプルデンシャル生命となり、ビルの工事を継続した因縁があります。無事にビルを竣工したまではよかった。けれど、資本が入れ替わった日本法人に、多くの千代田生命の連中が移っていきました。それで、放漫経営体質を引きずっていったんでしょうね。顧客の預かり資金などを流用し、44億円に上る遣い込み事件に発展しました」

※この続きでは、大成建設のガバナンスについて山内隆司氏が語っています。約1万2000字の全文は、月刊文藝春秋のウェブメディア「文藝春秋PLUS」と「文藝春秋」2026年4月号に掲載されています(森功「いるだけムダな社外取締役の罪と罰」)。

文藝春秋

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いるだけムダな社外取締役の罪と罰

出典元

文藝春秋

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