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ビール半額デーで最高記録更新へ

 今年で売り子4年目。大学4年間、売り子を全うし、最後の年となる今年はその集大成としている。そして8月31日の北海道日本ハム戦(ZOZOマリンスタジアム、18:30試合開始)はチケット・ビール半額デー。一年間でビールがもっとも売れる日で、ZOZOマリンスタジアムの売り子にとっては力の入る一日だ。 

「最高記録は2年前の360杯。ビール半額デーはどうしても慌ただしくなるので、どちらかというとのんびりしている自分は苦手。でも最後に自分自身の新記録を作りたいと思っています」

 ビール半額デーでラストスパートをかけて売り子ペナントレースを制する。伝説になりつつある売り子は強い目標を持って挑む。ちなみに売り子ペナントレースにおいて販売杯数No.1を達成された売り子には多大なる栄誉と優勝賞品として「ハワイアン航空 成田ーホノルル往復ペア航空券」がプレゼントされる。もし優勝をしたなら、4年間、売り子を共にした親友と初めてのハワイに行きたいと夢を膨らます。最後にこの4年間の売り子生活で学んだことを聞いてみた。

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「元々は内気な性格の自分が人と話をすることが出来るようになりました。自分から話しかけたり、挨拶をすることの大事さを学びました。そして自分で目標を決めてそれに挑むことの大事さも感じました。いつも長期的な目標を持ちながら目の前、一日の目標も決めてそれに向かって頑張る。これからの人生でもそうして行きたいと思います」

 プロ野球は、いよいよ佳境。井口マリーンズは最後のラストスパートでの大まくりに挑んでいる。そんなグラウンドのプレーヤーはもちろん、球場内で重いタンクを背負い、雨の日も風の日も暑い日も寒い日も笑顔でビールを販売する売り子の活躍にも少し目を向けてあげて欲しい。

梶原紀章(千葉ロッテマリーンズ広報)

※「文春野球コラム ペナントレース2018」実施中。コラムがおもしろいと思ったらオリジナルサイトhttp://bunshun.jp/articles/-/8747でHITボタンを押してください。

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