たた 「これを飲んだら治ります」系がものすごく多かったです。あとは「心が病んでいる方はこちらへ」という怪しい宗教への勧誘も多かったし、「抗がん剤は死にますよ」というのも多かったです。
それに交じって、昔の友人からの励ましのメッセージもたくさん来ていて。「連絡しようか迷っていたけれど…⋯」って。まさか自分のSNSを見ていてくれたとは知らなかったので、それはすごくうれしかったです。
「これは診断書じゃなくて入院計画書だ」「嘘つきだ」
──精巣がんだと病名を発表せざるを得ない状況になりましたよね。デリケートな部位でもありますし、葛藤もあったと思うのですが、なぜ告知しようと?
たた 最初は病名告知まではしなくても良いかなとは思っていました。でも、それじゃ伝わらないんだな、と。「診断書を出せ」という声が多かったんで、病名書いてある紙を出せば信じてくれるのかな、と。
でも、それでも信じてもらえなかったんですよ。「病名が違う」「正式名称だとこうです」「偽造したんじゃないか」とか⋯⋯。でも本当に先生が書いた病名なので、自分はどうしようもできない。何をしても疑われるんだな、と。
──入院計画書の写真を投稿したんですよね。
たた はい。そこに「悪性腫瘍」と書いてあるから、これでいいかな、と。でも、そしたら今度は「これは診断書じゃなくて入院計画書だ」「嘘つきだ」というコメントに変わっていくんですよ。そもそも自分ががんかどうかを知りたいんじゃなかったのか、と。どんどん話が変わっていくのもびっくりしたし。
診断書だろうが入院計画書だろうが、がんも入院も事実なわけだから。どちらでも同じだと思っていたのに、そういう感覚じゃない人もいる。どんどん話が逸れていくのにも怖さを感じたし、それに対して野次馬の人たちも乗っかってきて、どんどん嘘つきに仕立て上げられていって…⋯。
──抗がん剤治療もしないと決めたそうですが、それについても批判されたそうですね。