NHKが657億円かけて建設した新社屋で、放送システムのトラブルが相次いでいることが「週刊文春」の取材でわかった。

 1965年から稼働してきたNHK放送センターだが、老朽化に伴い、目下、建て替え計画を進めている。トラブルの舞台は、2024年10月に完成した、地下1階・地上11階建ての情報棟だ。

NHK ©文藝春秋

新システムの深刻な技術トラブルが続出

 NHK報道局の中堅職員が語る。

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「現放送センターの敷地内、NHKホールの隣に建つ情報棟には、ニュースセンターやラジオセンター、国際放送などの報道機能が集約されます。コンセプトは『どんな災害が起きても確実に情報発信できる最先端のメディア基地』でした」

 当初、4月中に職員は引っ越す予定で、昨秋以降、情報棟で導入する新たな放送システムの訓練を行ってきた。だが、現場の職員が番組のシミュレーション訓練を繰り返すたび、新システムの深刻な技術トラブルが続出。結果、情報棟への引っ越しができなくなっているのだ。

総工費657億円の情報棟 ©文藝春秋

NHKの内部資料には…

「週刊文春」が入手したNHKの内部資料にはこう綴られている。

〈このままカットオーバー(運用開始)すれば深刻な放送の乱れが発生し、NHKの信頼を大きく損なうことにつながりかねないと強く懸念〉

 トラブルが起こったのは、放送データの自動送出と呼ばれる、番組でテロップなどを出すシステムだという。

 NHKに事実関係を尋ねると、次のように回答した。

「一般的に、新たなシステムなどを整備する場合、一定程度の不具合に対処しながら、安定的な運用を行っていくものと考えています」(広報局)

 4月9日(木)10時配信の「週刊文春 電子版」では、システムトラブルの実態に加え、内部資料の詳しい内容や今夏に控えるNHKの人事に与える影響、そして今年1月に就任した井上樹彦会長に対する直撃取材についても詳報している。

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