イラン戦争の影響で目下、薬が不足する可能性が高まっている。果たして、私たちにできることは何なのか? 医師や薬剤師に徹底取材したところ、こんな答えが返ってきた。
「今こそ薬を減らすことを考えてみるべきです」
薬剤師が語る薬への影響
激しい攻撃の応酬が続いたイラン戦争。原油確保の要衝であるホルムズ海峡も、事実上封鎖されてきた。実は、その余波は医薬品業界にも及んでいる。
「原薬の多くは、ヨーロッパなどからの輸入品。輸送コストの高騰が懸念されています。また、プラスチック製品の原料となるナフサも原油から得られる。錠剤などを押し出して取り出す形のPTP包装や、軟膏の容器の価格高騰も薬の原価を押し上げる恐れがあるのです」(医薬品関係者)
宮城県仙台市にある「明日可薬局」の薬剤師・文屋隆之氏が危惧する。
「近年は薬価が下がり続ける傾向にあり、原薬を輸入して製造し、現場に届くまでのコストが上がれば、採算が取れなくなる薬が多く出てきます。すると、メーカーとしても生産量を担保できなくなる。今は在庫がありますが、中東情勢の不安が続けば、手に入りづらい医薬品が増えていくのではないかという懸念はあります」
「多剤併用」のリスク
だが、そんな今だからこそ、「減薬」に取り組んでみてはどうだろうか。

