杉村太蔵専用苦情ダイヤル
有働 1979年生まれの杉村さんは、2005年の衆院選、いわゆる「郵政選挙」で自民党の公認を得て比例南関東ブロックから出馬し、当時最年少の26歳で当選しましたよね。当選直後に「料亭に行ってみたい」などと発言したことで、過剰に叩かれていた気もするのですが。
杉村 過剰かはともかく、当時、自民党に苦情を受けるダイヤルがあるのですが、増設したと聞きました。
有働 杉村太蔵専用苦情ダイヤルだ(笑)。
杉村 高市(早苗)さんが先の衆院選で圧勝したじゃないですか。1年生議員となる“高市チルドレン”が大量当選したことで、自民党が「第二の杉村太蔵を誕生させるな」と新人議員研修をしたんです。発言には気をつけろ、と。それで新人議員がビビっちゃって、メディア各社がコメントを取りに行ってもしゃべらないらしいです。テレビでも20年前の私の失言が再放送されていました。さすがに参りましたね(笑)。
有働 それは新人議員たちの方が間違っていますね。もしあの失言がなければ杉村さんが国会議員だったことを知らずに終わる人もたくさんいただろうし、あれがあって今ではテレビで他の出演者の方々が絡みやすくなっているのですから。
杉村 そう言っていただくと本当にありがたいです。
有働 でもなぜ腹が立たないのですか? 元国会議員だぞというプライドがあってもおかしくないのに。
杉村 私は大学に6年いて中退しているんです。
有働 筑波大学在学中には弁護士を目指しておられたとか。
杉村 結果的に何をやってもうまくいかない大学生活でした。中退した2004年といえば、超就職氷河期で。内定率とは別に大学新卒の就職率というものがあるのですが、当時55%だったんです。
有働 そんなに低かったのですか。
杉村 なかなか就職に至らない厳しい時代に6年かけて中退ですからいよいよ社会に相手にされませんでしたし、何を言われても使ってもらえるのはありがたいことなんです。
有働 なるほど……。
※本記事の全文(約8000字)は、月刊文藝春秋のウェブメディア「文藝春秋PLUS」と「文藝春秋」2026年5月号に掲載されています(杉村太蔵×有働由美子「この国にはお金の流れの法則があります」)。
出典元
【文藝春秋 目次】東京極秘対談 ティール×トッド 世界は終末を迎えているのか/池上彰×佐藤優 “暴れ獅子”トランプと“女豹”高市の生きるか死ぬか/官邸官僚の第二の人生
2026年5月号
2026年4月10日 発売
1300円(税込)

