「朝から唐揚げを食べる」妻・仲間由紀恵との結婚生活
現在は田中も60歳となり、母校の高校生へ向けたインタビューでも「健康診断、人間ドックに行きましょう。体が資本ですってことを言いたいですね」(※4)と語るほど健康には気を遣っている様子。まだ10歳にも満たない息子たちが巣立つその日まで、現役の俳優として舞台に立ち続けることへの静かな覚悟が、その言葉の裏ににじんでいるように聞こえる。
一方で、妻の仲間の食生活について「これ言っていいのかな……」と前置きしつつ、「僕はまだ受け付けられないんですが、奥さんは朝から唐揚げを食べる」と暴露。でも、すぐに「由紀恵ちゃんごめんなさい」と謝って、夫婦の仲睦まじさを覗かせていた(※3)。「沖縄出身の妻」と暮らす夫らしい、チャーミングなエピソードである。
家庭での幸せは芝居にも現れてくるのだろうか。仲間は仕事はセーブしつつもNHK連続テレビ小説『ちむどんどん』(2022年度前期)で、おおらかな優しい母親を演じるなど新境地を開拓している。
「守るべきもの」を得た田中の演技
一方、悪役を得意としていた田中も、『海のはじまり』(フジテレビ系/2024年)で目黒蓮演じる夏と複雑な関係にある父親を演じ、物語に深みを与えていた。また、『緊急取調室』では、天海祐希演じる真壁と同期で上司の梶山を演じ、仕事のバディ感もありつつ、パートナーとして互いに意識もしているような絶妙な関係性がシリーズを重ねるごとに話題になっている。時折、関係性を進めようと一歩踏み出してみせる梶山の“駆け引き”は大人にしか出せない色気を感じさせた。
48歳で結婚し、52歳で父親となった田中が、人生の深みをそのまま役に乗せられるようになったのは、おそらく偶然ではない。家族という「守るべきもの」を得たことで、彼の演技には、かつての鋭利な悪役とは異なる、喜びも哀愁も知った男の柔らかな凄みが加わったのだろう。
これからも夫婦揃って、第一線で活躍する姿が見られることを楽しみにしたい。
※1 https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2023/06/18/articles/20230617s00041000648000c.html
※2 『FLASH』2014年10月14日号(光文社)
※3 https://kosodate.mynavi.jp/articles/33753
※4 http://www.kaiseiob.com/interview/01/
