菊地弁護士は警察の動きと容疑者の心理を次のように推測した。

菊地幸夫弁護士:事件後3日で家宅捜索が行われ、安達容疑者は自分が疑われているかもしれないと感じた。(捜査の目をほかに向けるために)通学用かばんを置いてみる。

池の捜索など自分から離れていった。安心したところに車を使って遺体の状況を確認した。そのような動きを警察が察知して、自宅近くの山の捜索でぐっと警察が迫ってきた。

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そこで靴を遺棄、あるいはご遺体を動かしたのかもしれない。ところがそういう動きは警察が察知していて、靴の発見から遺体発見へとつながったのかもしれない。

靴の発見までは「ある程度時間がかかっている」一方で、遺体発見からはわずか数日での逮捕に至ったことについて、吉川さんは「ご遺体が発見された以外にも、なんらかの確証を警察は入手した可能性が高い」と分析する。

家宅捜索の様子

■「親子間のトラブルはなかなか外に出しにくい」と吉川氏

さらに吉川さんが注目したのは、家宅捜索の際の警察の対応だ。

「捜索差押許可状による捜索では立会人を置くのが原則。本来なら両親が立ち会うところ、捜索が始まってすぐに父親を任意同行している。その時点で警察はこの父親を調べなければならないという気持ちだった」と、逮捕に向けた強い意志が読み取れると指摘した。

吉川祐二さん:警察は事件発覚当初から父親の存在を非常に重要視していたのはほぼ間違いない。対外的には事件と事故の両面で捜査するとしていたが、内部ではある程度父親に注目していた。

親子間のトラブルはなかなか外に出しにくいもの。トラブルの相談がなかったという警察発表だけで、トラブルがなかったと肯定することはできない。

事情を聞かれるため警察に向かう安達容疑者

■「早い段階で安達容疑者の関与が疑われていたのではないか」

現時点で共犯者についての供述はないとされていますが、菊地弁護士は結希さんの行方不明から早い段階で、安達容疑者の関与が疑われ、警察による「行動確認」が行われていた可能性を指摘し、次のように述べた。

菊地弁護士:容疑者を尾行なり、行動確認していたにもかかわらず、いきなりリュックが出てきたということは、違う人間が証拠隠滅に関わっていた可能性もないとは言えない。だから『現時点で』という言葉が入っている。

第三者が関与した可能性が完全には排除されていないことを示唆した。

(関西テレビ「newsランナー」2026年4月16日放送)

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