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イケメン警察官とねんごろに⋯
子供のころからケチで有名だったが、当時のカウは度を越していた。一度、懐に入った金は決して手放さず、炭代から電気代まで自分の肉体で支払った。それは一方で自分の性欲を満たすためでもあり、秀之助さんは妻が他にも多くの愛人がいることを知りながら見て見ぬふりをしていたそうだ。
1951年(昭和26年)、43歳になっていたカウの前に1人の男が現れる。戸口調査のため小林家を訪れた25歳の巡査、中村又一郎。当時、闇物資を扱っていたカウにとっては厄介な存在である。実際、1年ほど前に警察の取り締まりに遭ったこともあった。
そこで、カウは中村に手厚いもてなしを施す。中村は気を良くして、以降事あるごとにカウの家を訪ねてきた。当初、カウは中村を自分の娘の婿にと考えていた。
が、頻繁に顔を合わせるうち、長身、男前の独身の中村に女として好意を抱き始める。人生初の恋。中村もまんざらではない様子で、2人はほどなく男女の関係となり、貪るようにセックスの快感を堪能する。もっとも、カウは行為の後、中村に闇物資の取り締まり情報を内緒で教えてくれるよう頼むことも忘れなかった。
こうなると、邪魔になるのが秀之助さん。
