結婚と姓に関して、当事者たちの声などをまとめた一連の文春オンラインの記事が話題を呼んでいる。読者からは、自身が結婚を機に姓を変えた際のエピソードや、なかなか進まない選択的夫婦別姓制度に対するコメントが相次いだ。
「明らかに人権問題」世界から叩かれる、ニッポンの結婚制度
いまだ日本で導入される兆しがない「選択的夫婦別姓制度」。世界は広しといえども、夫婦が同じ姓にしなくてはならない国は日本だけとされている。海外からは「明らかに人権問題」という指摘も出ており、Yahoo!ニュースのコメント欄にも「社会の変化・前進を政治が妨げてはならないと感じます」「選択的夫婦別姓を何故そんなにダメと思うかわからない。選択なんだから良いと思う」といった声が集まった。
特に割を食っているのが女性だ。内閣府の調査によると、2024年に婚姻届を提出した夫婦のうち、約94%は妻側が姓を変えていた。
とはいえ若い世代では「姓にこだわりがない」人が増えている。選択的夫婦別姓の法制化に向けて活動する一般社団法人「あすには」と、恋活・婚活マッチングアプリ「Pairs(ペアーズ)」を運営する「エウレカ」による共同調査の結果を見てみよう。
2月に実施した「『結婚後の名字』に関する意識調査アンケート」で、「いずれ結婚するつもり」と回答した男性に、「名字を変えることに抵抗はあるか」とたずねると、39.6%は「抵抗がない」と回答した(「全く抵抗がない」と「あまり抵抗がない」の合計)。対して、女性は「抵抗がない」が53%、「抵抗がある」が36.6%だった。
にもかかわらず、なぜまだ夫の姓を選ぶ夫婦が多いのか?
「すぐにでも旧姓に戻したい」「名字を書くたび胸が痛む」と後悔する男性も
背景の1つには、明治から戦後期までかけて日本を形作ってきた「家制度」の影響もあるとみられる。Yahoo!ニュースでは「昔は『夫側の家に入る』という感覚が強く、男性側の実家近くに住むのが当たり前だった」「日本人の根底には家制度が依然として残っている」といったコメントが見られた。
親たちの意向も強く影響しているようだ。選択的夫婦別姓の法制化に向けて活動する一般社団法人「あすには」の代表理事・井田奈穂氏は、こう話す。
「男性側が名字を変えるとなると、男性の両親が黙っていません。両親が猛反対した挙句、女性側が改姓したケースは非常に多い」
以下の記事では、実際に親からの猛反対に遭った男性のケースなどをまとめている。妻の姓へと変更しようとしたところ、父から「ありえない」「先祖への思いやりが足りない」と激怒された男性は、父から「信じられない条件」を叩きつけられながらも妻の姓へと変更した。しかし現在「すぐにでも旧姓に戻したい」「書類に名字を書くたび胸が痛む」と後悔しているという。一体何があったのか?

