エッチな漫画はレジ横に置けばいい
――戦略といえば、ぐんぴぃさんはブックオフ時代に独自の“戦略”を実行されていましたよね。
ぐんぴぃ お恥ずかしい(笑)。エッチな漫画をどうしてもお店に置きたかったのですが、「置く場所ないよ」と言われたので、「じゃあレジ横に置けばいいじゃないですか」と返して置いたんです。社内では「大暴挙だ!」と反発もあったんですけど、「エッチな本あるの?」とそれを目的にお店に来るお客さんが増えたんです。
この時もさっきの上司が「おもれぇ」「レジ横とか確かにありだな」みたいな感じでやらせてくれたんですよね。普通はありえないことだと思うんですけど、自由にやらせてくれたおかげで、結果的に売上伸び率が日本1位になったんです。
――「エッチな漫画をレジ横に置く」という戦略はどうやって思いついたのですか? うまくいくだろうという“勝ち筋”が見えていたんでしょうか。
ぐんぴぃ それに関しては情熱なんですよね。「エッチな本を置きたいんだ!」「僕は読みたいんだ!」という。エロ漫画ファンでしたから、自分みたいな人もきっといるだろうというお客さん目線もありました。
後々考えると、当時はオリンピックを前にしてコンビニからエッチな漫画がだんだん減り、新刊書店からもなくなっていた時期だったんです。僕が働いていたエリアでも「お店にエッチな本を置かないようにしましょう」という方針になっていたのですが、なぜか僕の店だけ突然置き始めたので(笑)、話題を呼んだという経緯があってハマったんです。狙った部分もあったし、「どうしてエッチな漫画をなくさなきゃいけないんだ!」っていう反骨精神や「誰もやってないなら、やってみてもいいだろう」という気持ちもありました。
――その「誰もやっていないことをやる」という情熱は、今のぐんぴぃさんの活動にも引き継がれている気がしますね。
ぐんぴぃ そうだと思いますね。見たことないものを見せるのが面白さの条件の一つだと思っているので。例えば「バキ童チャンネル」のように、いわゆる“ネットミームの人”が前に出てくるのって、多分僕が最初じゃないかと思うんです。ネットでちょっとバズったのを利用してYouTubeを始めるなんて、最初は「痛いな」と思って全然やりたくなかったんです。でも、「そんな人っていないよね、いないならやってみるか」とも考えたんですよね。
――ファンの中には、ぐんぴぃさんの「レジ横にエッチな本を置く」みたいな驚くようなアイデアを楽しみにしている人もきっと多いと思います。
ぐんぴぃ YouTubeチャンネルがみんなに見てもらえるようになったので、いろいろと試せるようになったのかもしれないですね。YouTubeって予算があるわけじゃないので、一番小さな形でやるんですけど、だからこそやろうと思えばわりと何でもできるという可能性があるんです。


