5月25日夜、都内屈指の高級住宅街に静寂を破る叫び声が響いた。酒に酔っていた阿部慎之助(47)は、娘2人の喧嘩を仲裁しようとして激昂。長女の襟元を掴み、投げ飛ばすなどの暴行容疑で警視庁渋谷署に現行犯逮捕された。逮捕後、次のように供述し、容疑を認めた。

「(長女に)『静かにしろ』と言ったら、言い返してきてカッとなった」

阿部慎之助氏 ©時事通信社

 プロ野球の現役監督による前代未聞の蛮行に批判が殺到。翌日、阿部は監督の辞任を申し出た。

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長女の手紙が読み上げられた

 ところが、その後に開いた記者会見を境に、世論は一変する。きっかけは、弁護士が代読した、被害を受けたとされる長女自身による手紙だった。

〈チャットGPTに相談した結果、匿名で相談できる児童相談所というものがありますよという形での説明書きがなされ、それでお電話をさせていただきました〉

 相談の経緯をそう説明すると、〈私自身の意向が聞かれることはなく警察に通報され〉てしまったといい、〈警察が来て一番驚いているのは自分自身ですし、父が警察に連行された姿をみて、目前で私は泣き崩れてしまいました〉と悲痛な心境を綴ったのだった。

会見では長女の手紙が読みあげられた ©時事通信社

 その後、テレビを中心に、「児相は批判を恐れて先走りすぎた」など、捜査を疑問視する声が急増。さらには、監督復帰を嘆願するネット上の署名が、わずか3日間で13万筆を突破するなど、阿部への同情論も高まっていったのだ。

会見で涙を見せた阿部慎之助氏 ©時事通信社

 果たして今回、児相・警察の対応は行き過ぎたものだったのか――。

 この続きでは、週刊文春が入手した通報記録、児童相談所幹部、捜査関係者が語った真相、阿部本人への直撃など衝撃逮捕の舞台裏を報じている。記事の全文は現在配信中の「週刊文春 電子版」および6月4日(木)発売の「週刊文春」で読むことができる。

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