志村けんやハリー・ポッターなど著名人、有名作品をテーマにした「ダンボール影アート」が大きな話題となり、SNSの総フォロワー数が300万人を超えるアーティスト・黒主厳太さん(25)。ポケモンやNetflixなど超有名企業とのコラボも数多く手掛ける。
華々しい活躍を見せる黒主さんだが、実は壮絶な過去を経験していることはあまり知られていない。ともにギャンブル依存症だった両親の下で育ち、暴力が日常茶飯事だった児童養護施設で過ごした幼少期など、これまでを振り返ってもらった。
TikTok日本一にも輝いた「段ボール影アート」とは?
ダンボールの土台を回転させると、誰しもが知る人物やシルエットが浮かび上がる。黒主さんがダンボール影アートを投稿し始めたのは2023年9月。当初から世界的にバズることを狙い、「誰もやったことのないアートであること」、「言葉がなくても理解できること」などを念頭に置いて企画した。
志村けんや、本人からも「いいね」があったというジョニー・デップの影アートなどが次第に話題を呼び、フォロワーも一気に拡大。2024年には、国内TikTokの『平均再生数』と『平均エンゲージメント率』でそれぞれ1位を獲得した※。ハリー・ポッターをテーマにした作品はTikTokで再生回数3.5億回、いいね3753万件を記録している。
※100万人以上の登録者を持つ国内のTikTokアカウント(24年6月末時点)が、2023年7月1日~2024年6月30日に投稿した動画。投稿後に削除された動画もカウントする。BitStar調べ。
現在は自身で立ち上げた会社の代表も務め、アート事業やECなど幅広く事業を展開する。こうして列挙すると華麗な活躍をしている黒主さんだが、実は想像を絶する生い立ちを経験している。
養護施設では性虐待を受け、母親についたあだ名は「妖怪」
黒主さんの両親はギャンブル依存症だった。ネグレクトなどに見かねた親族が救いの手を差し伸べて4歳から児童養護施設に入所。しかし、施設には暴力が渦巻くなどこちらも過酷な環境だった。さらに毎晩、同じ部屋だった中学生に性器を舐めさせられるなどの性虐待も経験している。
やがて12歳で家族と共に暮らす生活に戻るものの、黒主さんの人生はまだ困難続きだった。悩みのタネだったのが、母親だ。
「当時の母は、肌はボロボロ、歯は真っ黒。パチンコ依存や精神病に加えてタバコ依存症も併発し、『ゴールデンバット』という通常よりも強いタバコを1日に2箱以上も吸っていました」(黒主さん)
そんな母が授業参観に来ると、同級生からは「妖怪」とあだ名をつけられた。変わらず貧乏だった暮らしもあり、「とにかく毎日がキツかった」と振り返る。
こうした暮らしが続いた黒主さんだが、いかにして現在のような成功をつかんだのか。続く記事とインタビュー全文では、「後悔している」と振り返る母親の死に際でのエピソードや、中学生の時に見つけた「あるビジネス」などについてまとめています。ぜひ、合わせてお読みください。


