「番組の終了はテレビ局上層部の判断だった」
細木は表向き、テレビから去る理由を「充電期間をいただく」と説明。だが、真相は異なる。萩原が明かす。
「暴力団排除の機運が高まっていた時期でもあり、番組の終了はテレビ局上層部の判断だったようです。ただ、テレビに未練はなかったと思います。本人は『求められていないのに、出たってしょうがないじゃない。恥をかくだけよ』と言っていましたから」
ドラマでは描かれなかった細木の余生だが、愛犬に夢中の日々を送ったという。メスのトイプードル「ティアラ」は1話から登場するが、実際はテレビを降板後に飼い始めていた。勧めたのは萩原だ。
「テレビの収録がなくなって時間を持て余してしまうので。綺麗好きな細木先生は、家に犬を入れるのを嫌がりましたが、提案を続けると、『飼ってみようかな。じゃあ、日本一の最高の犬を連れてこい!』と」
萩原は四国のブリーダーを訪ね、血統書付きのトイプードルを購入した。
「どこに行くにもティアラを同伴させ、“お犬様”状態に。特注のスワロフスキー付き専用ケージは新幹線用と飛行機用で、それぞれ100万円ほどでした」(同前)
本業も精力的に続けた。
「東京と大阪で月1回、勉強会を開催。参加費は10000円です。次のステップが個人鑑定で1件につき料金は10万円から。当時も迫力満点の口調で厳しくダメ出しを浴びせていました。2カ月に1回、京都の研修施設に会員を集め、会合も行っていました」(同前)
子を持たなかった細木は16年、姪のかおりを養子に迎え、後継者に。そして最期は、神楽坂の自宅で家族たちに見守られ、83年の生涯を終えた。
京都の景勝地・嵐山。観光客で賑わう渡月橋から北西に約1キロ、天龍寺塔頭寺院の静謐な一角に、細木の墓はひっそりと佇む。5月上旬、墓前に供えられた淡い紫色の菊が、人知れず枯れ落ちようとしていた。
(文中敬称略)
《「週刊文春 電子版」では、元マネジャーの萩原氏が明かした「ヤクザとのつながり」、マネジャーをしていて一番きつかったこと、テレビの仕事から離れた細木が始めたことなどを報じている。》
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