記者が食いついた「ヨーロッパと日本の違い」

 記事では上田自身の子供時代のこと、鹿島時代のこと、そして欧州でのプレーに順応するのに時間がかかったことなど、丁寧に話を聞いている。このインタビューで記者が食いついているのは、時間に対する感覚の違いの話だ。上田は説明する。

「日本人は物事が約束通りに進むことに慣れすぎていて、一度でもそうでないと戸惑ってしまうんです。オランダは全く違います。他の人は私ほど時間に正確でなくても気にしません。

 オランダ人はある種の柔軟性を持っています。電車が少し遅れても、それは仕方がない、という感じです。今、こうした二つの文化の長所と短所が分かって、とても面白いと思っている。その一方で、どうせコントロールできないことについては、少し心配しすぎないようにすることをヨーロッパ人から学びました」

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 上田が、苦労しながらヨーロッパでの生活に順応していったことが窺える。

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「上田はもはや謎ではない」批判から一転、絶賛ムードに

 24/25シーズンを経て、オランダでの3シーズン目となる25/26シーズン。開幕から上田は大活躍した。開幕から3戦連発を含め、開幕11試合で13得点。一気にチームのエースのみならずオランダリーグを牽引する存在にのしあがった。

 フットバルインターナショナルは2025年10月に、上田を特集。今度のタイトルは「上田はもはや謎ではない」だった。幼少期からの憧れだったロビンファン・ペルシー監督から薫陶を受けていること、このシーズンに加入した渡辺剛との良好な関係が好影響をもたらしているとしている。

 記事ではフェイエノールト公式メディアに対して渡辺が「オフの日も一緒にすごしているし、綺世は治療にも一緒に来てくれた。昼も夜も一緒にいるんだ」などと話したことを紹介し、安心できる間柄の選手がきたことでメンタルにも好影響を与えているのだろうとしている。記事の最後には日本語の「七転び八起き」という言葉を用いて上田の状況を紹介しながら、上田の才能が開花したことをこのようにまとめている。

 長い間、上田綺世はフェイエノールトの謎の男と見なされていた。900万ユーロという高額な移籍金にもかかわらず、その正体は掴みどころがなかったが今、その謎は解けたようだ。サッカーは必ずしも科学ではない。ストライカーには忍耐が必要だった。そして、レギュラーの座が確約され、尊敬する監督、日本人の友人、そして何よりも、不屈の精神と図太い神経が必要だった。日本語で七転び八起き、というように。

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 フェイエノールトでも我慢の2年を経て結果を出したように、日本代表においても2大会目の2試合目で上田は結果を出した。つまり、我慢の期間はもう過ぎた。あとはただ、ピッチで暴れ回るだけだ。

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