開催中の北中米W杯。グループAの韓国は、チェコとの初戦で2-1と逆転勝ちするも、第2戦でメキシコに0-1で敗れた。25日10時(日本時間)より、南アフリカとのグループ最終戦に挑む。

 実は、開幕前より現地では「韓国代表は弱くなった」「盛り上がっていない」という声が上がっていた。一体なぜか? 『なぜ日本サッカーは強くなったのか ‟神とサッカー“から紐解く日本代表の欧州化』などを著書に持つ、吉崎エイジーニョ氏が現地への取材を踏まえ、寄稿した。

韓国-チェコ戦で、勝ち越しゴールを決め、喜ぶ韓国のオ・ヒョンギュ(中央)ら ©時事通信社

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 5月31日、東京・国立競技場。スタンドは6万2212人の観衆で埋まった。森保一監督率いる日本代表はアイスランドとの壮行試合を1-0で制し、A代表6連勝のまま北中米へ。スタンドの熱気をそのままに、森保ジャパンはW杯へ旅立ったのだ。

 同じ日、韓国代表はすでにアメリカにいた。韓国国内での壮行試合を一切行わず、5月18日に出国。1990年イタリア大会から続いてきた「国内で試合を行ってから出発する」慣例を、36年ぶりに破ったのだ。韓国スポーツ紙「スターニュース」はこの出発を「逃げるように」と表現した。

 それは決して言い過ぎではなかった。2025年10月、ソウル・ワールドカップスタジアム(収容約6万6000人)でブラジルに0-5で大敗した試合に6万3237人が集まった。ところが、4日後のパラグアイ戦、観客は2万2206人だった。2008年以来17年ぶりの同スタジアム最少記録。W杯前最後のホーム戦となったガーナ戦も3万3256人で、収容人数の半分程度しか埋まらなかった。

 ある種、異常な状態だ。