会長就任後も、2023年3月に「やっちまった」。
「2022年カタールW杯ベスト16入りのお祝い」として、不正行為によって懲戒処分を受けた関係者100人を突如「恩赦」にしようとした。ここには、2011年のKリーグ八百長事件で永久追放となった選手48人も含まれており、メディアとサッカーファンから猛反発を受け、撤回する事態になっている。この案にはっきりと反対しようとしなかった協会幹部のイエスマンぶりも強い批判を浴びた。
また、チョン会長は2022年のカタールW杯後にA代表監督として招聘したユルゲン・クリンスマン監督について、KFA内の手続きを無視して個人的に打診していた点を、同氏本人がドイツ誌「シュピーゲル」のインタビューで暴露。いわば「自爆」により猛批判を浴びたのだった。
さらにそのクリンスマンを2024年冬のアジアカップでの準決勝敗退および、「(本人が)居住地であるアメリカにずっといて、韓国で活動しない」といった理由から解任。監督への違約金は約10億円に上った。
ホン・ミョンボ監督が非難される理由
後任のホン・ミョンボ監督も、任命権限を持たない技術総括理事が本人に直接就任オファーを行うという不透明な手続きで就任した。KFAは政府直轄の大韓体育会の傘下組織(社団法人)であるため、こういった手続きの不透明さは、公共性の観点から厳しく社会から問われる。
KFAの労働組合は公式声明で会長を「無能」と批判。また政府の文化体育観光部の特別監査はKFAの27件の違法・不当業務を認定した。さらに2026年4月、ソウル行政法院も「両監督の選任は不適切だった」と認めている。この敗訴もあり、チョン会長は29日にW杯後の辞任を発表した。

