新旧ギデンズ組、豪華キャストが演じる「深み」

 黄駿を演じるのは、台湾映画界の重鎮である戴立忍(ダイ・リーレン)。俳優のみならず監督としても評価される人物で、ギデンズ監督作品には初参加。強面なイメージを覆すコメディ演技と、役者としての底力を発揮するシリアスな演技の両方で映画を牽引する。

映画『ギデンズ・コーの功夫』ダイ・リーレン

 ギデンズ作品でおなじみのクー・チェンドン&ワン・ジンのほか、同じく初参加となる阿義役の朱軒洋(ベラント・チュウ)、そして藍金役の劉冠廷(リウ・グアンティン)と、本作に集ったのは台湾映画界のスター俳優たちばかりだ。

映画『ギデンズ・コーの功夫』クー・チェンドン(左)とベラント・チュウ

 なかでも、リウ・グアンティンは『1秒先の彼女』(2020年)や『霧のごとく』(2025年)など引っ張りだこの人気者。ギデンズは「台湾の監督なら誰でも仕事をしたい俳優」と言い、「悪役である藍金を、完全な悪ではなく、心に傷を負った人物として演じてくれました。この作品に重要な深みを与えてくれたと思います」と称える。

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映画『ギデンズ・コーの功夫』リウ・グアンティン

 いま、ギデンズは原作を執筆した当時について、「あの頃はずいぶん悪意のある幻想を抱いていました」と振り返る。「突拍子もない空想もあれば、かなり残酷なものもあった。若い頃は、ダークなアイデアほどかっこいいと思っていたんです」

 それから25年を経た映画版では、「ポジティブで温かい結末を描きたかった」という。

「一人の読者、一人の観客としての自分が、温かな結末を必要としていました。だからこそ、創作のなかでは物語の向かう先を真剣に考えました。この結末に後悔はまったくありません」

映画『ギデンズ・コーの功夫』

『ギデンズ・コーの功夫(カンフー)』
原作・監督・脚本:ギデンズ・コー/出演:ダイ・リーレン、クー・チェンドン、ベラント・チュウ、ワン・ジン、リウ・グアンティン、ツェン・ワンティン、イエン・イーウェン、ガオ・インシェン/2026年/台湾/127分/配給:台湾映画社、台湾映画同好会/© 2026 MACHI XCELSIOR STUDIOS ALL RIGHTS RESERVED.

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