日本で人工透析を受けている人は約35万人だ。

「人工透析にかかる費用は年間約1兆6千億円に上ります。実は日本は人口100万人あたりの患者数が世界トップクラスの“透析大国”なのです」

 人工透析が必要になるその一歩前の段階が、「慢性腎臓病」と呼ばれる状態だ。自覚症状がないことも多い。健康診断で見つかる場合もあり、日本腎臓学会によると、日本の慢性腎臓病の患者数は推定2000万人とされる。成人の5人に1人の割合だ。

ADVERTISEMENT

人工透析は負担が大きい

 慢性腎臓病から、やがて人工透析に臨むしかないのか――。そうではなく、不必要に透析に誘導されている患者も多い、というのが、慢性腎臓病の患者を多くみてきた山口院長の考えだ。

「日本では、透析専門医の数が多い県ほど透析導入患者数が多い傾向にあります。透析専門医がいるがゆえに、腎臓が回復する可能性があるにもかかわらず『念のために』と人工透析へ誘導される患者さんがいるのではと考えます。また慢性腎臓病で服用することが多い降圧剤についても、副作用でかえって腎臓病を悪化させている可能性があるのではないか。実際には、透析や降圧剤による治療を始める前に生活習慣の改善など腎機能を回復させるためにできることがあるのです」

 さらに山口院長が疑問を突き付けるのは、日本の常識となっている従来の指導法だ。

「例えば、『水を飲むな』『塩分を制限しろ』という指導がされがちです。しかし、世界的な最新のエビデンスに照らせば、必ずしも合理的ではない。日本の腎臓病の治療法は古くなってしまっています」

 最先端の知見にのっとり、まずは人工透析に至らないように、腎機能悪化を予防して改善したい。山口院長の指南を元に、腎臓を蘇らせる“8つの新鉄則”を紹介しよう。

《この続きでは、●水1.5リットルを飲む ●肉の代わりは? ●運動はゆっくりでOK ●アルコールは?…など食事や日常生活から腎臓を回復させる新ルールを取り上げている。記事の全文は、現在配信中の「週刊文春 電子版」で読むことができる》

この記事の詳細は「週刊文春電子版」でお読みいただけます
《「減塩」はもう古い!人工透析はしない!》腎臓を守る最新8ルール

《「減塩」はもう古い!人工透析はしない!》腎臓を守る最新8ルール

次のページ 写真ページはこちら